他の人の山行報告

◎男体山山行報告(byコアラ)

●日にち:10月11日(土)

●参加者:男性:コアラ、リン、イトヤン
     女性:ナイスバディ、温泉娘、S川(リンさんの同僚)

●登山開始まで
午前2時つくば発の、アドバンス時間の出発であった。
コアラは東京出張だったため、自宅に戻ったのが午後7時過ぎ。
夕食と食べたり、カナビーを風呂に入れたりしていたら、
仮眠をとるのは、午後10時くらいになってしまった。

東京方面からの公共交通機関参加者の温泉娘さんは、
常磐線の土浦行きの最終、上野発23:41、ひたち野うしく着0:38
で来るので、午前0時15分に目覚ましで起きる。
正味、2時間くらいしか寝ていない。
ひたち野うしく駅で温泉娘さんを拾い、
何となく夜中のラーメンを食いたいモードになり、
土浦学園線沿いの「山岡家」でラーメンを食べる。

コアラ邸に着いたのは、午前1時45分頃。
イトヤンさんが、午前2時頃、コアラ宅の近く(つくば市美術館前)に
来ることになっていたので、コーヒーでも飲みながら待つ。
イトヤンさんから到着した旨の連絡があったのが、5分前くらいだった。
コアラ号に3人乗ることにして、
イトヤンさんの車は、ちょっと離れたコアラの駐車場に止めた。
若干出発に時間がかかり、つくば発は2時15分頃。
夜中なので、けっこう車を飛ばし、
リンさんと午前3時に集合にしていた二宮道の駅に、
3時5分くらい前には着く。
リン号は3時ちょうどくらいに到着。
リン号にはリンさん夫妻と、彼の同僚のS川さんが乗っている。
S川さんは、結構綺麗系の女性で、余り山登りをするっぽくは見えない。
出会ったその場で、コアラの毒牙に注意するように言われてしまう。
温泉娘さんは爆睡していて、皆と顔を合わせたのは、次のコンビニ休憩(今市)。

早朝なので、全く道路は混んでおらず、
午前6時前には戦場ヶ原の三本木駐車場に到着。
かなり寒い。車内で各自コンビニ弁当を食べる。
午前6時から、三本木の茶屋は開いていた。
ここで、暖かい食べ物を食べることも、可能だったかもしれない。
ここにコアラ号を止めて、リン号に6人乗って(違法)、志津林道を上がる。
早朝なのに、結構対向車が多く、すれ違いに困る。
特にマイクロバスが来たのにはビックリ。
どうやら団体ツアー山行のバスで、客を降ろして下山口に向かうようだ。
6時半過ぎに裏参道の登山口である志津乗越に着いたが、
もう既に駐車スペースが埋まっており、リン号は路肩に止める。
当初の予定通り、午前7時前には登山開始が出来た。



●コースタイム
志津乗越6:50−志津小屋6:55−3合目7:20−4合目7:35〜40
−6合目8:10−2225m独標点8:20〜30−8合目8:55
−9合目9:20〜25−男体山山頂9:40〜11:30
−8合目避難小屋12:00−5合目避難小屋13:05〜20
−4合目(林道出合)13:35−3合目(山道に入る)13:50
−1合目14:05−二荒山神社14:10


●登り(志津乗越−山頂)
登りは裏参道でしたが、標高差が700mで、
それほど大変なコースではありませんでした。
ただし、登山道が深くえぐれていて、段差が大きいところも結構あり、
脚がなかなか上がらなくて、大変だったりもしました。
腕の筋肉も結構使う羽目になったりもしました。

志津小屋は、ここ数年内に建て替えられたログハウス風の小屋で、
結構綺麗だったので、
リンさんもこの避難小屋ならお泊まりOKだと言っていました。
ただし、小屋にトイレは無いようでした。



ナイスバディさんが途中でバテたというか、調子が悪くなってしまったのですが、
荷物をリンさんが持ち、少し休んだらだいぶ良くなったみたいで、
展望の良くなる8合目くらいからは、元気に歩いていました。

裏林道は樹林帯の中の道で余り展望はないのですが、
標高2225m地点には大きなガレ場があり、
女峰山やその背後の高原山や那須連峰の展望が得られます。
ここでしばらく休んで、展望を満喫しておりました。
女峰山の直下に唐沢避難小屋が、急斜面に張り付いています。
この山は男体山以上にアルペン的な山で、二百名山にもなっています。
来年は、山ML企画で是非登りたいと思っており、
リンさんもイトヤンさんも、是非登りたいと言っていました。
来年の企画の有力候補として考えたいと思います。



高度が上がるにつけ、男体山の北側にある
太郎山(三百名山)や大真名子山、小真名子山なども綺麗に見えてきます。
男体山がお父さん、女峰山がお母さん、太郎山が長男、
大真名子山、小真名子山が下の子供たちと、
日光連山の一家をなしています。
太郎山はアドバンスの企画で登ったことがありますが、
(この時、マゾッコメグさんやのび太さんらと知り合った)
この時は雪のため小太郎山までしか登れなかったので、
こちらの山もいずれ山ML等で登りたいですね。



8合目からは、山頂の火口の一部に登ったような感じになり、
遮るものが無くなるので、非常に展望が良くなり、
関東以北最高峰の日光白根山の溶岩ドームもよく見えます。
このあたりからは、コアラは写真を撮りまくっていたので、
だいぶ先頭からは遅れてしまいました。
この日は、風邪をひいていたり、睡眠不足ということもあり、
体調は今一で、余り早くは歩けず、
一番後ろの方でゆっくりと付いていきました。
スピード自体はゆっくり目ながら、順調に高度を上げ、
標準コースタイム2時間40分のコースを、
休憩時間を含めてほぼ同じくらいの時間で山頂に到着しました。



●山頂
山頂にある一等三角点や山頂標識の前で、
太郎山、女峰山、日光白根山などをバックに記念撮影。
すぐ近くに2m程度の岩場があり、ここに最高地点の標識あり。
新聞によると、登山者からの情報提供があり、
男体山の標高を三角点の高さから最高地点の岩場に測り直し、
男体山の標高が約2m高くなったらしい。



まだお昼には早かったが、他に長時間休めるところもないので、
おなかが空いた方もいたので、山頂で昼食とした。
2時間近く山頂でのんびりしていた事になる。
コアラは、この日は寒いかと思って鍋焼きうどんにしてしまったので、
コーヒーを沸かしたり、うどんを温めたりと、
結構食事の準備に時間をかけすぎてしまい、
皆が食い終わったあたりに食べ始めることになってしまった。

天気も晴れていて、風も無かったので、暑くも寒くもなく、
本当に登山日よりの天候でした。
展望も素晴らしく、中禅寺湖が俯瞰できる他、
女峰山、太郎山、日光白根山などの日光連山を綺麗に見ることが出来たほか、
比較的近くでは、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、至仏山、皇海山、
高原山、那須などの山々を同定できましたし、
北西方向には、浅間、四阿山、草津白根などの上信越の山々や、
西や南西方向には、八ヶ岳、中央アルプス、富士山などが眺められました。
山岳表示板があったので見てみると、
白馬岳、朝日、月山なども書いてありました。
遠くに北アルプスらしい山容があったので、
個々のピークは同定できませんでしたが、白馬岳が見えたと思われます。
飯豊は表示板には載っていませんでしたが、
位置的にはその方向に明確に山塊が見えました。
その右側にかすかに見える山塊があったのですが、
山容からはそれが朝日山塊や月山と思われました。
この様に非常に遠望が効いた日でした。



●下り(山頂−二荒山神社)
下山を開始するが、結構砂利があって滑りやすい急坂である。
中禅寺湖を俯瞰しながらの下山であるが、
8合目あたりから樹林帯に入り、余り展望は良くなくなる。
8合目に、中に神社が祭ってある避難小屋が、
5合目にも避難小屋があるが、本当に雨露をしのぐ位のものである。
特に8合目から6合目までが、急なガレ場で、下山に時間がかかってしまった。
特に温泉娘さんだけが遅いというのではなく、
ナイスバディさんも含め、全体的にペースが遅い感じであった。
ただし、余り休憩するスペースもないので、時折5分弱の休憩をとるだけで、
長めの休憩は5合目の小屋のところだけであった。
このあたりが、最も紅葉が綺麗なエリアでした。



4合目で舗装された林道に出ますが、
ここまでの標準コースタイムが1時間半であるのに対し、
既に午後1時半過ぎで、2時間は時間がたっており、
やはりガレ場の下りに時間をかけている事になる。
ここから登山口までの標準コースタイムは50分で、
バスの時刻が14:21なので、ちょうどぎりぎりである。
バスは1時間に1本しかないので、がんばって間に合わせるか、
もうあきらめてゆっくる降りるか聞いてみたところ、
皆がんばるというので、ハイピッチで降りることとした。

舗装道をしばらく降りて、3合目からは緩やかな山道である。
ここからは自分が先頭に立ち、
とりあえず間に合うかどうかはわからないが、
自分の早いペースで降りてみた。
もうすべりやすい斜面ではなかったので、結構良いペースで降りれたが、
ちょうど後ろにいたS川さんだけが、そのペースでぴったり付いてきていた。
彼女は余り山の経験は無いといっていたが、
結構基礎体力は有るようである。
それで、あっという間に1合目の二荒山神社の一角に降り立った。
他のメンバーも、結構速いペースで降りてきていて、
やはり温泉娘さんは下りは苦手意識があり、
皆のスピードにはついていけず、結構遅れてしまった。
1合目からは神社の境内なので、階段を下りたらすぐ登山口の門であった。
なんと35分で降りてしまったことになり、結構ハイペースの下山であった。
若干時間が出来たので、神社で入山料500円を払い、
そのかわり神社のお札をいただいた。
一応全員、登山記念にお札をもらおうと、入山料は払った。
コアラはこの他に、登山バッチ500円も購入した。



●下山後
14:21二荒山神社前発のバスには間に合い、三本松まで移動。
途中、菖蒲ヶ浜(竜頭の滝入口)で若干渋滞したが、
基本的にはスムーズであった。
それに対して、反対車線の華厳の滝方面に向かう方向は大渋滞であった。
車を戦場ヶ原に止めて、バスで移動することにしたのは正解であった。
午後3時くらいには三本木駐車場に着き、戦場ヶ原の展望台で一休止。
その後、コアラとリンさんはコアラ号でリン号を回収しに行き、
他のメンバーは、戦場ヶ原の散策や買い物等を楽しんだ。
車の回収が済んだのは、3時50分頃。
志津林道を歩いている人たちも結構いた。
おそらく公共交通機関で来て、表参道から登って裏参道を降りた人たちだろう。
今度男体山に登るときは、ルートが2つしかないから、
表から登って裏に降りる、完全公共交通機関のみ利用でも良いかもしれない。

紅葉は、まだいろは坂や戦場ヶ原あたりは始まったばかりで、
男体山の中腹の5合目あたりが、最も綺麗でした。
街道沿いでは、標高的には湯の湖湖畔あたりが、とっても綺麗でした。
ただし、今年は何処もそうなのか、例年ほどは綺麗では無かったようです。

●入浴・夕食
その後、奥日光の温泉で一風呂浴びることにした。
候補は、光徳温泉(日光アストリアホテル)か
湯元温泉(国民休暇村、温泉寺)であった。
色々意見が分かれたが、女性は綺麗な風呂が良いとのことで、
男性は温泉寺、女性は休暇村に行くことにした。
お寺で入れる温泉である温泉寺(入浴料500円)に行ってみたら、
結構良い雰囲気で、温泉娘さんが入りたくなった。
そこで全員で入ることにして、温泉から出てきた人に聞いてみると、
湯船は狭く、髪を洗うことは出来ないとのこと。
山から下りてきて、髪を洗えないのはイヤなので、
温泉寺はあきらめ、全員休暇村(入浴料1000円)に向かう。
ところが、休暇村は団体さんが既にチェックインしたので、
通常は午後6時半まで外来入浴が出来るが、その日はもう終了。
これは大誤算であった。
それならば、光徳温泉のアストリアホテルに行けば良かった。

そこで、この時間で外来入浴できるところを教えてもらった。
湯処 山月 五識の湯 900円
白濁の硫黄泉で、内風呂と露天風呂の2つのみで、
湯船は狭く、流しの数も少なかった。
アストリアホテルや休暇村のお風呂の方が広いので、
900円というのは、ちょこっと高いかなという気はしました。
ただし、お風呂自体は結構綺麗でした。
疲れた体を癒すのには十分でした。

もう一つ、近くに「はるにれの湯」という
日帰り入浴専用施設があったのですが、
こちらは日光湯元の物産観光センターの中にあり、
建物自体はほったて小屋のようで小汚いのですが、
入浴料500円と安く、山の本などにも紹介されています。
温泉娘さんと同様私も、なぜか心惹かれるものがありました。
次回奥日光に行った際には、利用してみたいと思っています。

入浴後は、時間もないので、同じところで食事をしました。
皆さん湯葉が食べたいということで、ゆばうどんを頼んだのですが、
コアラはお昼にうどんを食べてしまったので、
泣く泣く一般的な定食(サイコロステーキ定食)を頼んでしまいました。
こちらもお風呂と同様、大誤算でした。

帰りも遅くなると大変なので、6時少し過ぎくらいに出発。
やはり中禅寺湖畔あたりから渋滞しだして、いろは坂はノロノロ。
結構駅までは時間がかかり、東武日光駅到着は、午後8時の10分くらい前。
東武日光駅で温泉娘さんを降ろして、現地解散しました。
温泉娘さんは予定の快速には、どうにか間に合いました。
コアラ号は、日光宇都宮道路を使ったのですが、
その後は順調に車は流れ、2時間くらいでつくばに戻れ、
コアラ号がつくばに着いたのは、午後10時過ぎ。

●かかった経費
費用は、ガソリンの消費が思ったより少なく、コアラとイトヤン氏は1500円、
温泉娘さんからは1000円いただきました。
ガソリン代は3000円をちょこっと越えるだけで、
帰りの有料道路代を入れても4000円足らずでした。
いろは坂のノロノロ運転や林道の走りでガソリンを消費したみたいですので、
温泉娘さんは片道のみの利用でしたが、
半分以上の負担になりましたが、ご了承下さい。

それにしても、入浴代(タオル付きで1000円)と
食事代(朝昼分がコンビニで1500円くらい、夕食が1300円)
を入れても、5000円ちょっとで済みました。
人数がそろってのマイカー日帰り山行は、かなり安く上がりますね。

●総括
ほぼ予定通りの行程で予定通り山に登ることが出来た。
山頂でもかなりのんびりとすることが出来、
天候・展望共に良く、素晴らしい山行であった。
さすがに9月の穂高山行があまりにも素晴らしかったので、
今期最高という訳にもいかないが。

健脚コースであったにもかかわらず、全員ほぼコースタイム通り歩けたし、
私自身も越後駒の時にはかなりバテて苦しかったが、
日帰りの単純な登り下りのコースなら、或る程度体調不良でも、
1000m程度の標高差なら、問題なく登ってこれるようである。
今後の課題は、暑さ対策と、避難小屋泊まりなどの重装備対応と
大縦走などのアップダウンの繰り返しの多いコースのペース配分である。