猿@エルデです
先日、房総山行に同行したpoohさんといっしょに
ロシニョールの『フリートレック』(Free Trek
Venture)という
山スキーを購入しました。
長さが99cmというファンスキータイプながら、ヒールフリー、
クライムサポート機能があり、シール、アイゼン、
ケースともセットとなっています。
登山靴、スキー靴、兼用靴などいろんな靴で履けるようになっていますが、
私は今のところ冬用登山靴で滑っています。
ただ、足首が柔らかいのでコントロールしにくく、苦労しています。
製品紹介はここなどが詳しいです。
http://www.kanappe.com/backcountry/freetrek/301productoverview.htm
購入してから単独で谷川岳、poohさんと安達太良山に行ってきたので
その報告をします。
谷川岳山行報告
【目的地】谷川岳(天神尾根)
【日時】2003年3月23日(日)
【メンバー】猿(単独)
コース:
天神平スキー場〜天神尾根〜肩の広場〜谷川岳山頂(トマの耳)
〜肩の広場〜天神尾根〜天神平スキー場
)
3月23日(日)、フリートレックを買ったばかりの日曜日。
poohさんは都合が悪いので、一人で谷川岳に初滑りに行くことにした。
6時38分、国分寺駅から中央線特快に乗り、新宿から埼京線、
赤羽から高崎線、高崎から上越線と乗り換えて10時21分に水上駅着。
全部普通列車なのでここまで2,940円。
10時30分、水上駅前からバスが発車。
去年の上州武尊帰りに立ち寄ったラーメン屋やホテル湯の陣前を通って
10時50分にはロープウエイ駅に到着。650円。
すぐに1,000円の片道券を購入してロープウェイへ。
車内には登山客でもスキーヤーでもない、普通の観光客ばかり。
ロープウェイの下は林間コースとなっており、
山腹には熊だかカモシカだかがいた。
ぐんぐん高度を稼いで10分ほどで天神平スキー場の山頂駅に到着。
ここで初めてスキーを履く。
350円のリフト1回券を購入して一番上まで行くリフトに乗る。
リフトは旧式の、乗り降りする際に速度が落ちないタイプ。
おまけにシールを着けていたので滑りが悪かったのか、
到着して降りようとしたらリフトに突き飛ばされ、こけてしまう。
リフト終点から右に出て、ゲレンデ最上部をトラバースしていくと
赤いネットが張られ「この先管理区域外」や「危険」の標識が。
スキーヤーやボーダー、登山客がネットをくぐって出て行く。
ここまでスキーを履いてきたのだが、
すぐ急な下り坂になったのではずしてリュックに着ける。
つぼ足でもぜんぜんもぐらない。ただ、歩き出したのが遅かったため、
登山客は下山してくる人ばかりである。
熊穴沢の避難小屋は完全に雪に埋もれているようで、
どこにあるのか分からなかった。
積雪目盛りの着いた鉄柱が突き出していたが、ここが避難小屋らしい。
積雪3.9m。
天気が良く、風はほとんどない。
長袖シャツを着ていると暑くてたまらないのでリュックに入れ、
Tシャツとジャケットだけで登っていく。
尾根をほとんどまっすぐ登るので、かなり疲れる。
右手は広いスロープになっており、スキーのシュプールが何本も着いている。
ぼくが登っていく間も数人が滑り降りていった。
13時50分、山頂着。晴天で空は澄み渡り、360度の展望を満喫。
だが今回は公共交通機関を利用しており、
遅くなってバスの時刻に間に合わなくなったら悲惨なので、
オキの耳は諦めてさっさと滑り出すことにした。
14時5分、スキーを着けてなだらかな斜面を肩の広場まで滑り始める・・・
まともに滑れない。やはり登山靴のせいか、短いスキーに慣れてないせいか。
コントロールできないのだ。とにかく転びまくる。
雪が柔らかいし斜度もそれほどないので怖くはないが、
時間がかかってしょうがない。
斜滑降で止まり、向きを変えてまた斜滑降の繰り返し。
ヘロヘロになって避難小屋付近まで降りる。
コースガイドではこの先、熊穴沢を滑り降りるとなっているが、
不安なのでスキーを外す。
リュックにつけるのも面倒なので手に持って稜線をスキー場へ戻る。
15時37分、ゲレンデ中腹に出る。
少し休んでからスキーを着け、ロープウェイ山頂駅前まで滑り降りる。
ここはなんとか滑ることができた。
山頂駅の横から田尻沢コースを降りる。
ここはロープウェイの下をくねくねとロープウェイ駅まで降りる
中級コースだ。いつものスキーならぜんぜん問題ないレベルなのだが、
登山靴+フリートレックではダメ。
とにかくエッジが利かない、止まらないのだ。
山側を向いて止まろうとしても、横滑りして下っていってしまう。
細かくターンをしてスピードを殺そうとしても止まらず、
太ももがめちゃくちゃ疲れる。
16時過ぎに田尻沢コース閉鎖のアナウンスがあり、
もたもたしていたらラストを見回っていたパトロールの人が。
あまりに下手糞な滑りに「お客さん、スキー初めてですか?」
と言われてしまう。
途中、板を脱いだり、また履いてこけたりしながら
17時前になんとかロープウェイ駅にたどり着いた。
あわてて板をケースにしまったところで最終の水上駅行きバスが到着。
ぎりぎり野宿を回避することができ、東京に戻ることができた。