平ヶ岳山行報告(byコアラ)
日時:2000年9月11日
メンバー:コアラ、マロ子、ほか岳遊クラブメンバー総勢11名
コアラです。
9月11日に日本百名山の平ヶ岳に登ってきました。
36座目になります。
9月9日には片貝の花火を見てきました。
●9月10日 尾瀬燧裏林道散策
メンバー:コアラ、ガサコ
10日は、車で葎沢温泉から枝折峠を経て銀山平まで行き
(峠からは百名山の魚沼駒ヶ岳の景色がとっても良く見えました。)、
そこから国道352号線(国道といってもくねくねした狭い道路)を通って、
尾瀬口経由(この辺りにも少し山小屋や釣り人宿があるが、
全く人里離れた感じで、こんなところに住んでみたいなと行った感じの所でした。)
で御池まで行き、そこで燧裏林道を片道1時間くらい
(上田代や横田代あたりまで)を往復しました。
上田代の傾斜湿原が素晴らしかったです。
遠くで雷が鳴っていて怖かったのですが、
幸いにして雨にやられることはありませんでした。
帰りはまた352号線を通って戻ったのですが、
尾瀬口から銀山平の間がかなり雷雨でやられたみたいで、
あちこちで土砂崩れが起こっていて、
岩が道路上に散財していて、こちらの方が怖いくらい。
中にはパンクしている車があったくらい。
また、川を通過するところでは水が道路上に溢れていて川のようになっており、
運転者(ガサコ)はビビっていました。
銀山平の集落に入る手前の沢沿いに銀山平温泉というのがあり、
一風呂浴びてきました。
ポリバケツのような湯舟にたっぷり湯が入っており、
野天ではないのですが沢の景色がそのまま楽しめる感じで、
野趣満点で秘湯マニアにはお勧めです。
銀山平の伝之介小屋まで送ってもらい、
そこで一緒に平ヶ岳に登る岳遊クラブのメンバーと合流しました。
●岳遊クラブとは
岳遊クラブというのは、キャンプ7の常連さんで、
キャンプ7の企画では物足りない人達が山小屋泊まりの山行とかを自主的に企画して、
キャンプ7の先生であるKさんをリーダに作った山岳会?です。
何となく、アドバンスのおける山MLの関係に近いですね。
コアラも看護婦のマロ子さんに誘われてメンバーになったのですが、
だいたい日月で企画しているのと、
これまではコアラが登った山の企画が多かったので、
一度も参加していなかったのです。
これまでは、6月雲取山、7月火打岳、8月八ヶ岳だったそうです。
今回は、片貝の花火の帰りに寄ることも可能だったので、
月曜日に休暇をとって参加することにしました。
●中ノ岐コースについて
今回のコースは、朝4時に小屋の車で出発して、中ノ岐林道を通った。
林道の終点に付いたのは、5時半である。
この林道は通称宮様林道と呼ばれていて、
浩宮が平ヶ岳に登った際に使った(作られた?)林道である。
この林道を使うと、平ヶ岳山頂まで片道約3時間で登れる最短コースである。
普通は、尾瀬口の方にある鷹ノ巣の登山口から登るコースを使う。
この鷹ノ巣コースだと、登山マップで約7時間弱のコースタイムである。
よっぽどの健脚で早朝から合計12時間くらいの日帰り山行をするか、
テント持参で池ノ岳に野営をする2日山行かだが、
テント持参だとかなりの荷物になるので、
どちらにしても健脚でないと行けない山である。
平ヶ岳は山頂に湿原ある真っ平らな山であるが、
この健脚者でないと行けないこの秘峰も、
中ノ岐林道のコースを一般の人が通るようになってから、
平ヶ岳の山頂が荒らされてくるようになった。
このため、この林道は一般車通行禁止になり、
銀山平の山小屋に泊まった客のみが、
山小屋のマイクロバスでこの林道を使ってこの最短ルートを使えるのみである。
もちろん自然保護の理由だけでなく、
この林道が整備不十分で危険だという理由もある。
今回この林道を使って最短ルートで登ったのであるが、
登山地図にはこの中ノ岐林道のコースは踏み跡があるが入らぬことと書いてあり、
登山禁止の扱いになっている。
今回のコースを通ったことは自然保護上は余り好ましいことでは無いのかもしれない。
今回は自分が企画人でもなく、
今回のメンバーでは鷹ノ巣コースで行くことは無理なので、
やむを得ないことであろう。
地元の山小屋がこのコースを使っていることは、
本来は違法なのか、地元の小屋はOKなのかは、私にも判らない。
●コースタイム
林道終点5:50 尾根(遭難碑)7:00 玉子岩分岐8:40
平ヶ岳山頂9:45〜10:00 玉子岩分岐10:40
遭難碑12:10 林道終点12:55
●山行報告
あいにくの雨天であったが、
大半が樹林の中だったので、それは気にならなかったが、
登山道がぐちゅぐちゅでかなり靴が泥だらけになると共に、
雨水が浸透してしまい、中までビチョビチョになってしまった。
尾根に取り付くと、遠望は無理だが近望は結構眺めることが出来た。
玉子岩分岐付近から湿原になったが、
逆に風雨が激しくなり、ガスの中になり展望も効かなくなった。
湿原は草紅葉が始まったばかりで、
もう2週間くらい遅かったら(9月下旬)、最高だったかもしれない。
玉子岩は風化によって出来たものであるが、
残念ながら時間がないということで寄らなかった
(片道200m位なので、寄っても大した時間ではないのだが)。
そこから一旦稜線を少し下がって、また樹林の中を少し登って、
展望が効くようになると、平ヶ岳の山頂である。
山頂には、二等三角点がある。
天気は悪かったが、雲海の中にいくつかピークが見えた。
コアラが確認出来たのは、燧ヶ岳、大杉山から会津駒への稜線などである。
至仏山の方向は雲がかかっていて見えなかった。
展望はいまいちながら、幻想的な風景が楽しめた。
山頂には広い湿原が広がっているのであるが、
登りに時間がかかってしまい(約4時間)、
時間がないということで山頂の湿原散策は楽しまず、
15分だけ三角点周辺で休息(人によっては食事をとって)して、
すぐにとんぼ返りで、もと来た道を戻った。
なかなか行けない山だけに、もっとゆっくりしたかったし、
玉子岩にも行きたかった。
ツアー登山は、どうしてもその点が満足いかない。
かといって、山では集団行動をとらないと事故につながりかねないので、
なかなか難しい問題である。