◎筑波山御来光山行
●日時:1月1日
●参加者:コアラ単独
前日の12月31日は関東では結構な雪が降りましたが、
翌1月1日は晴天だったので、筑波山に登って御来光を見てきました。
日中は雲一つ無い晴天でしたが、早朝は雲が出ていました。
●御来光を迎えるまで(悪戦苦闘記)
紅白を見終わったあたりでは、雪は止んでいて、
天気予報でも翌日は晴天とのことでしたので、
可能ならば筑波山で御来光を迎えようと、
午前3時に目覚ましセットして寝ました。
当初の予定では、午前4時くらいには筑波山神社を参拝して、
筑波山神社からの表参道を足で登って、御来光を迎えるつもりでした。
新聞によると東京地方の日の出は6:50とのこと。
しかし、なんと目覚めたのは地震によってで、朝の5時過ぎ。
この時点で、筑波山で御来光を迎えるという気は失せかかっていましたが、
ケーブルカーで登ればまだ間に合うかもしれないと思い、
とりあえず筑波山神社には行ってみようと試みました。
出発の荷造りをして、マイカーの置いてあるところまで行ってみると、
なんと前日の雪で車のドアが凍結して開かない。
しかも開けようと引っ張った際に、半ドアになってしまったみたいで、
内部灯が付いてしまって、このままではバッテリーが上がってしまう。
とにかく、筑波山に行かないにしても、ドアを何とかして開けなければ。
部屋に戻ってお湯を沸かして、
それをドアにかけて凍結を溶かすなど悪戦苦闘して、
どうにかドアを開けることが出来ました。
結局、マイカーで出発したのは6時直前でした。
筑波山神社までの道も、路面が凍っていたので、
前を走っている車がかなりノロノロで、
筑波山神社手前の無料駐車場に着いたのは、6時半過ぎでした。
ちなみに筑波山神社の赤い大鳥居があるところより先の、
風返峠へと続く車道は、雪のため通行止めとなっていました。
駐車場から参道を通って筑波山神社に上がりましたが、
お正月なので、参道沿いには屋台がいっぱい出ていました。
早朝のためかそれほど人が多くなく、長蛇の列が出来ている訳でもなく、
スムーズに筑波山神社で参拝することが出来ました。
交通安全のお札だけ買って、ケーブルカー駅に向かいました。
ケーブルカー駅に貼ってあるポスターを見ると、
筑波山山頂での御来光の時間は6:45なのですが、
ケーブルカーに乗ったのは7:00。
もう既に明るくなっていました。
しかし東の空には低く雲がかかっていたのが幸いしてか、
まだ雲から太陽が飛び出してはいませんでした。
御幸ヶ原に着くと人が多くいて、東の空を眺めていました。
コアラは売店で団子を買って、それを食べながら待っていました。
雲から太陽が飛び出す御来光の瞬間は7:15頃で、
かろうじて御幸ヶ原で御来光を拝むことが出来ました。
(上手く写真に撮れたかどうかは、?ですが−−−)
ケーブルカー駅の裏で御来光を見たのですが、
その左側にある樹林が景観上やや邪魔になるので、
御来光を見るのなら、やはり女体山山頂の方が良いと思いました。
●筑波山つつじヶ丘コース下山
●コースタイム
御幸ヶ原7:20−女体山7:35〜50−弁慶茶屋8:15〜25
−分岐8:55−筑波山神社9:00
その後、せっかくだからと女体山山頂に登り、
そこからの雪景色を堪能しました。
女体山に登る途中で、山頂で御来光を見て下山する人達大勢とすれ違いました。
大半の人たちは普通の格好で、下りは滑るからか恐る恐る下りてきました。
中には登山の格好をしている集団も下りてきていました。
山頂にはほとんど人はおらず、警官が数人警護していました。
雪が積もっているためか、三角点までは上がれますが、
そこから先はロープが張ってあり、立ち入れ無いようになっています。
山頂に着くまでは、結構展望があり、
雪化粧して色づいた男体山などが綺麗に見えたのですが、
山頂に着いたら八郷方面から急にガスが出始めて、遠望は今一でした。
しばらくガスが流れるのを待っていたら、
かろうじて富士山の雄姿も見ることが出来、とりあえずはメデタシ。
登山者も少なくなっていて、警官も暇そうだったので、
山頂標識の前で記念写真を撮ってもらいました。
雪が結構積もっていたので、
安全を見て御幸ヶ原の方に下山することも考えましたが、
トレースもあるので、結局行けるだけ行ってみようと考えて、
つつじヶ丘へのコースを下り、弁慶茶屋から筑波山神社に下山しました。
このコースは初めて下りたのですが(つつじヶ丘には下りたことあり)、
岩場のコースで積雪していたので心配でしたが、
大したことはなく、難なくコースタイムよりだいぶ早く下山出来ました。
登りはケーブルカーを使いましたが、とりあえず雪道を完全下山したので、
今年の山行記録にカウントすることにします。
最初の下り口のところだけ、
かなり急で岩場なので慎重に下りる必要がありますが、
その後は結構なだらかになり、結構柔らかい新雪が深く積もっていて、
それが逆に岩場で滑らないように作用してくれて、快適な下山でした。
途中で、大仏岩、裏面大黒、出船入船、母の胎内くぐり、
弁慶の七戻りなどの奇岩怪岩が次々現れて、かなり面白いコースです。
弁慶茶屋まで予定より早いペースで下りてきたので、
弁慶茶屋はこの時間ではまだ開いていなかったのですが、
茶屋の前で熱いコーヒーでも入れて、小休止を取っていた。
ここからは、木々の間からばっちり富士山の景色を見ることが出来る。
残念ながらこの時点で既にフィルムは使い切っており、写真は撮れなかった。
そこに下から単独行で上がってきた人がいて
色々談笑して、思わず長めに休んでしまう。
この人の話だと、下の方は雪が無く、逆に岩が凍結していて滑るので、
軽アイゼンを付けた方が良いとのことであった。
そこで軽アイゼンを付けようとしたが、
新しい登山靴にしてから装着するのは初めてで、
サイズが合わないのかなかなか上手く装着出来ない。
使った後に外して手入れするのも面倒なので、
結局付けずに下りれるところまで下りようと考えた。
弁慶茶屋から先は、樹林帯の中の静かな道で、
時おり階段状になった急下降がある。
しかしながら、特段危険なところもなく、
下の方は確かに雪が無くなっていたが、
気温も高くなっていたせいか、
岩が凍結して滑り易くなっていたところも無かった。
筑波山神社が近づいてくると、9時近くなっていたこともあり、
結構登ってくる人たちとすれ違うようになった。
9時には筑波山神社に戻ることが出来、
境内で無料で振る舞われていた甘酒を飲んで暖を取った。
また屋台でたこ焼きを買って、自宅へのお土産にした。
駐車場を出たのは9:15頃で、10時前には自宅に着いた。
●余談
ちなみに、カリスマ的登山家岩崎元郎さんが、自分自身の還暦記念として、
彼の新たに選定した新百名山を今年1年かけて登る企画があり、
その1座目が元旦の筑波山とのことでした。
この情報は今回登る時に、筑波山神社にある立て看板で知りました。
この時点では、岩崎さんが何時頃登るのかは知らなかったので、
何処かで登ってくる岩崎さんとすれ違わないかな?
くらいにしか思っていなかったのですが、
家に帰ってから彼の主宰する無名山塾のHPを見てみたら、
岩崎さんの筑波山山行は、御来光山行だったようです。
従って、岩崎さんは御来光の時間には女体山の山頂にいたことになります。
私が女体山山頂に着いた時には、大集団は下りた後だったのですが、
すれ違った登山の格好をしたグループに、
岩崎さんがいたかどうかはわかりませんでした。
私が下りたつつじヶ丘コースにもトレースがあったので、
岩崎さんらがその方向に下山したのでしたら、
行き違いになって、出会っていないことになります。
私も、岩崎新百名山で未登頂の山があれば登りたいと思っていたので、
今後彼の企画に参加出来るチャンスがあれば、参加してみたいです。
筑波山でお会い出来なかったのは、残念でした。
去年の内から岩崎さんが筑波山で御来光山行をすると知っていたら、
当初の予定通り、無理してでも歩いて登って、
山頂で御来光を見る様にがんばったのですが。
そうしたら、御来光を筑波山山頂で、
岩崎さんらのグループと迎えることが出来た訳です。
その代わり、かなりの人手で山頂がごった返していて、
落ち着いた山行を楽しめなかったのかもしれませんが。
●まとめ
いずれにしても、とりあえずはケーブルカーで登ったにしても、
曲がりなりにも御来光を見れて、
富士山の景色や新雪のトレースもそれなりに堪能したので、
今年最初の山行はまずまずかなと思っています。
来年の年越しもつくばで迎えるようでしたら、
今度は深夜から筑波山神社を参拝して、暗い内から歩いて筑波山に登り、
山頂で御来光を迎えてみようかなと思っています。