周防大島アルプス(文珠山−嘉納山−源明山)縦走+琴石山・嵩山(byコアラ)

コアラです。

2月11日(私の誕生日でもあるのですが)は、
山口県新南陽市に在住のlead82さん(マゾッコメグさんの友人)と、
瀬戸内海第3位の大きさの島、屋代島(周防大島)に行き、
最高峰の嘉納山を含む大島アルプス3座の縦走をしました。
(文珠山−嘉納山−源明山)
ちなみに嘉納山(標高685m)は、小豆島の星ガ城(817m)に次いで、
瀬戸内海の島で第二位の高峰です。なお、中国百名山でもあります。
周防大島自体、島にしては珍しく600m級の峰が連なっており、
嘉納山から尾根を放射状に広げて、北西に文珠山(標高663m)、
南に源明山(標高625m)、東に嵩山(標高619m)を結んでいます。

◎lead82さんについて
lead82さんとマゾッコメグさんとは学会で知り合ったみたいで、
広島の近くに山好きの人がいると、メグさんにアドレスを教えて頂き、
何回かメールのやりとりはしていたのですが、お互いに会ったことはなく、
山行も何回かお誘いしてみたのですが、双方の都合が付かず、
今回初山行となりました。

いろいろな山が候補に上がったのですが、
有力候補の1つでもあった三倉岳などの岩山は雨だと滑りやすいとのことで、
今回は天気予報では良くないとのことでしたので、周防大島の縦走にしました。
本州と周防大島を結ぶ全長1020mの大島大橋を渡ったところの駐車場で、
午前9時に待ち合わせとしました。

なお、lead82さんとマゾッコメグさんとは、
コアラがメグさんと知り合う前からの知り合いみたいです。
lead82さんは会社に入ってから山に目覚めたらしいですが、
最初にメグさんに会った頃は、メグさんは山に目覚めておらず、
学会等で山の話をしても、余り反応がなかったそうです。
最近の学会では、懇親会等で山の話で盛り上がったりするとか。

◎琴石山登山
自宅を6時過ぎに出たら、8時前には橋のところまで着いてしまいました。
1時間くらい時間があったので、
本州側の琴石山(標高545.2m)に登ってみることにしました。
琴石山は中国百名山です。
この山は、山頂付近まで車道が走っており、簡単に登ることが出来ます。
ただし、車道は結構狭く、曲がりくねっているので、
一番上の駐車場まで行くのには、結構時間がかかりました。

●コースタイム
駐車場8:20−琴石山山頂8:30〜35−駐車場8:45

山頂付近は公園化(琴石グリーンパーク)されており、大変歩きやすい道。
駐車場から山頂まで20分とありましたが、10分くらいで登ってしまいました。
山頂付近は城跡であり、平らになった郭跡のようなものがありました。
山頂に着いたら、お茶を沸かして休んでいる、中高年のグループがありました。
ちょうど雨も上がっており、遠望は効かないものの、
となりの銭壷山などを綺麗に見ることが出来ます。
眼下には大島大橋と周防大島が箱庭のように見えますが
周防大島は雲がかかっており、アルプスの稜線部分は見えませんでした。
この時点では、天候は回復傾向にあると思えたのですが−−−
(ラジオ放送でも、中国地方で雨の地域は無いと言っていた)

◎(周防)大島アルプス縦走
車2台だったので、下山口に車を回すことも考えたのですが、
それもある意味面倒だったので、登山口の文殊堂に2台で行き、
文殊堂から3座を縦走し、またピストンして戻ってきました。
ただし、lead82さんが道を間違えてバックする際に、
うっかりコアラの車がエンストして、それに気付かないまま逆走して、
後ろのバンパーをガードレールにぶつけて、へこませてしまいました。
ちょっとブルーな気分になって、山行に出発。

●コースタイム
文殊堂9:25−文珠山9:50〜10:00−嘉納山10:25〜35
−源明山11:25〜35−嘉納山12:25〜35
−文珠山(昼食)13:10〜50−文殊堂14:10

ただし、文殊堂に着いたあたりから雨が降り出し、しかも本降りに。
あいにく雨にやられてしまい、日だまりの展望ハイクが売りの山だけに、
返す返すも残念でしたが、単独行だともくもくと歩くだけでしたので、
lead82さんと色々お話しが出来て、その点では楽しかったです。

弘法大師ゆかりの文殊堂は、日本三大文殊の1つだとか。
文殊堂から急な坂道を一登りで、文珠山(標高662.7m)に着く。
山頂はちょっと公園化しており、芝生の広場と休憩舎がある。
展望も凄く良さそうである。
lead82さんは、過去に文珠山には登ったことがあり、
いつもは(天気が良ければ)結構な人で賑わっているそう。

展望はないが明るいアップダウンの少ない尾根道を行くと、
最高峰の嘉納山(標高684.9m)に着く。
余り明瞭なピークではなく、尾根の途中のようなところに三角点がある。
三角点から少し行ったところに太平洋戦争の高射砲台跡があり、
ここからの方が展望は良さそうである(何しろガスの中で何も見えない)。
鞍部に下りると、海上保安庁のパラボラアンテナがあり、
この付近まで車道が延びている。

ここから源明山(標高624.7m)までの稜線は、
アップダウンが多く結構疲れる。
ほとんど展望の無い尾根道だが、所々のピークでは展望が良いようだ。
おそらく、山頂よりも展望が良いのではないだろうか(稜線で一番の展望)?
源明山の山頂はちょっとした広場になっており、
四鏡の役(第二次長州征伐を山口県ではこう呼ぶ)の記念碑が建ってある。
ここからの展望は、嘉納山よりも良さそうである。

嘉納山も源明山も雨露をしのぐところがないので、
だいぶ遅くはなるが、文珠山まで戻って、休憩舎で昼食をとることにした。
コアラは各山頂で記念写真を撮ったが、lead82さんは撮らなかった。
是非、リベンジに来たいとのことで、その時までとっておくそうである。
帰りには雨も小降りになって、ガスも晴れてきはじめ、
嘉納山の山頂あたりからは、眼下の集落が見えるようになってきた。
文珠山で食事をとったが、この時には完全に雨は上がったので、
休憩舎の中ではなく、外で食事をとった。
ガスもかなり晴れ、対岸の本州の山並みも見えるようになってきた。
やはり噂の通り、文珠山からの展望は素晴らしいものであった。
ただし今回は、余り遠望は効かなかった。

なお、天気が悪かったためほとんど人とは会わず、
帰りの縦走で、二人組とすれ違っただけでした。

◎山口県 周防大島温泉「大観荘」
下山後は展望の素晴らしい、周防大島温泉大観荘の演歌風呂に入ってきました。
日帰り入浴料金は1000円。
泉質は単純アルカリ泉と、余り特徴がないですが、展望が素晴らしく、
露天風呂や展望風呂からは、対岸の本州の沿岸や山並み(琴石山、銭壷山など)、
瀬戸の渦潮を間近に見ることが出来ました。
ちなみに、山麓に下りてきたら道路は濡れていなかったので、
雨が酷かったのは、稜線部だけだったのかもしれない。

周防大島出身の作曲家、星野哲郎氏にちなんで
「演歌風呂」と名付けられており、湯舟のBGMに演歌が流れております。
また露天風呂には、カラオケがセットされており、
瀬戸の景観を眺めながら、自分の歌に酔いしれることが出来ます。
自分が入った時には、利用している人はいませんでしたが。

1泊2食だと13,000円からということで、
日帰り入浴と昼食のセットコースなども人気があるようです。
ちょうど自分らが行った時には、翌日将棋の対局が行われるとのことで、
羽生(名人?)がきていました。
そういった雰囲気の、ちょっとゴージャスな地方のホテルです。
http://www.daikanso.com/index.html

◎入浴後の島内観光
風呂上がりにlead82さんと一杯(または夕食でも)
やりたかったところだったのですが、
お互い車だったし、lead82さんは奥様が待っていらっしゃる様でしたので、
大観荘で別れて、私は周防大島の観光をしました。

観光といっても、周防大島の突端にある陸奥記念館に行ったのですが、
4時半には着いたのですが、なんと閉館が4時半。
残念ながら見学出来ず、陸奥公園をプラプラしました。
この沖合で、戦艦陸奥が謎の沈没をしたのです。
広場には、引き上げられた陸奥の残骸が展示されていました。

その後、片添ヶ浜のサザンセトのリゾートに行きましたが、
ロビーではクラシック音楽が流れ、なかなか良いところでした。
レストランで食事をするのも、男一人では気が引けるもの。
そくそさと退散しました。
温泉もあったのですが、こちらは500円と大観荘の半額。
泉質も塩化物泉と大観荘とは違うようです。
若干緑がかった色が付いているとのこと。
温泉マニアはとしては入りたかったのですが、
既に大観荘で入っているので、今回は入りませんでした。
(リゾートを日帰り利用するとなると、温泉が一番気軽に利用出来るので)
http://sunshine-jp.com/

他に竜崎温泉というのもあり、こちらは強塩化物泉。
セピア色の温泉で、こちらも温泉マニアの心をくすぐります。
機会があったら、別な温泉入りに、また行ってみたいです。
(大観荘の演歌風呂も、展望が良く素晴らしかったですが)
http://www5d.biglobe.ne.jp/~cla/index_177.htm
http://www1.y-kirara.com/html/onsen/spa-ryusaki.htm

その後、だいぶ暗くなっていたのですが、車で嵩山まで上がりました。
嵩山はパラグライダーの発車場として有名で、車で山頂まで上がれます。
着いた時には真っ暗で、周防大島の街並みの夜景や対岸の夜景が綺麗だったです。
特に琴石山や銭壷山は中腹まで宅地があるみたいで、夜景が綺麗だったです。

観光は以上でしたが、銭壷山は車で山頂まで行ける山でしたので、
夕方には晴れて展望も良かったですから、
陸奥記念館の方には向かわずに、
そちらに登っても良かったかもしれなかったなと、後で思いました。
(ただし、今回の山行・観光で、周防大島の全体像が何となく分かって、
それはそれで収穫でしたが。)

さて夕食の方ですが、本土に戻って、
大畠町を過ぎたあたりのダンプの運ちゃんが愛用しそうな
ドライブインレストランで、貝汁と定食を食べました。
男一人なら、これの方が似合う?
別な意味での貝汁も食べてみたい(すすってみたい?)ですが。