宮島弥山の初詣山行(byコアラ)
コアラです。1月5日に、2002年の初山行ととして、
宮島弥山初詣山行に行って来ましたので、山MLに報告します。
●顛末
この山行は、広島山ML仲間の山行として企画したものであるが、
結局広島の山仲間(コアラ、モーリン、きんちゃん、Qちゃん、Oちゃん、
OT、MOほか)のうち、
最終的に参加出来ると返事があったのは、
最初に企画しようと話していた、コアラ、モーリン、Oちゃんの3人のみ。
しかし、モーリンが正月の当直で風邪を引いてダウン。
Oちゃんもここ一ヶ月は体調不良で、
参加者が少ないのなら無理して参加するのはちょっと、
という事だったので、結局この企画は没。
コアラは元々宮島の厳島神社に初詣に行ってお札等を買ってこようと
思っていたので(例年は浅草寺で初詣をしているのですが)、
単独行で宮島弥山初詣山行に行ってきた。
●弥山の概要
弥山は標高529.8m。
海抜0m(宮島桟橋)から登り始めるので、結構きつい。
コースとしては、北の方から、博打尾コース、紅葉谷コース、大聖院コース、
大元コース、多宝塔コース、奥の院コースの6つがある。
一般的なのは、紅葉谷コースと大聖院コース。
スニーカー等で登っている人もいる。
観光客向けには、博打岩コースの途中にある獅子岩まで
ロープウエイがつながっており、ここから30分ほどで山頂まで登れる。
宮島には南の方に岩船山があるので、
今回単独行ということもあり、そこまでの縦走も考えてみた。
宮島の南部は原始林が手つかずで残っており、
広大の学術林となっていて、一般の人は立ち入りほとんどしていない。
従って、南まで縦走して海岸部に下りてきても、
そこから海岸線に沿って桟橋まで戻るのが大変らしい。
山の本でも、岩船山縦走は奥の院コースからのピストンを紹介している。
ピストンでは、4〜5時間かかるらしい。
今回は、初詣もして時間もなくなったことから、
「イラストで登る広島の山」で紹介している、
大聖院コースで登って、大元コースで下りるルートを選択した。
これだと、弥山の他に駒が林(標高509m)にも寄ることが出来る。
ただし、獅子岩には寄ることが出来ないが、
これは別途仲間や家族とロープウエイで来る時もあるので、
その時に取っておこう。
●コースタイム
大聖院11:30−白糸の滝11:40−四阿展望台11:50
−賽の河原12:00−満願地蔵12:10〜15−仁王門12:25
−求聞持堂12:35〜40−弥山山頂(昼食)12:50〜14:10
−求聞持堂14:20−御山神社14:30−仁王門14:40
−駒ヶ林14:50〜15:05−岩屋大師15:20−大元神社16:00
登りの大聖院コースはまさに参道のような道で、とっても登りやすい。
あちこちに小さな祠があり、全てにお参りしながら登った。
帰りの大元コースも、イラストレターさんの本には岩がゴロゴロして歩きにくい
と書いてあったが、そんなこともなく、コアラには歩きやすい道であった。
山頂直下の求聞持堂は綺麗な寺院で、
大聖院の人が毎日登って手入れをしているらしい。
求聞持堂の向かいの霊火堂には、
弘法大師が火を付けてから1200年も燃え続けている火があり、
それで湧かした湯を飲ませてもらえるそうであるが、
コアラが行った時には人がおらず、火はあるものの湯は沸かしておらず、
堂の中に立ち入り出来る様子でもなかったので、泣く泣く諦めた。
下山時にも寄ったが、同じような状況であった。
●天候と展望
天候は快晴で、見晴らしも抜群であった。途中の四阿展望台からは、
厳島神社のあるあたりの町並みが箱庭のように俯瞰出来る。
山頂からは、宮島口側の水道と大野町の町並みが、
反対側は瀬戸内海の穏やかな海と島なみが。
遠くには、百万都市広島の町並みを河口部から見る感じである。
東に目を転じると、一月前に登った安芸小富士のある似島が鎮座し、
その南には、古鷹山のある江田島や能美島、倉橋島などが。
南には、人が住んでいるであろう小さな島々が無数に散らばっている。
大竹や岩国の工業地帯の彼方に大きくおびえる島影は、大島(屋代島)。
遙か彼方には、四国の山並みも見え、石鎚山塊は冠雪のため白く輝いている。
本当に今日は、遠くまで素晴らしい展望である。
朝方雨が降ったのが良かったのか?一人でも弥山に登って、正解である。
その一方で、風はすさまじく吹いていた。強風波浪注意報が流されていた。
当初山頂で鍋でもやろうかという話になっていたので、
一人になったので、コンビニでちゃんこ風鍋焼きうどんを買い、
携帯コンロとスティックコーヒーも持参してきた。
山頂で作り始めたが、風が強くて大変。
うどんの封を切って汁を鍋に入れてしまったから、途中でやめるわけにいかない。
うどんが煮立つまでに、30分くらいかかってしまった。
岩陰で作っていたが、強風が吹くと風が廻ってくるし、砂埃が舞い立つ。
結局、砂や木の葉のかけらが入った鍋焼きうどんを食う羽目に。
山頂にはレストハウスがあって、うどんやおでんなどが売っていた。
失敗したと思った。いつも山頂で寒い思いをしたので今回コンロを持ってきたが。
山頂に来た人はコアラを見て、美味しそうで羨ましいなと声をかけて行ったが、
大勢での鍋は楽しいが、一人の鍋は辛いものがある。
結局レストハウスに入り、甘酒を頼んで暖を取って下山した。
帰りには、駒ヶ林に寄ったが、こちらは一枚岩のピークで、
展望としては弥山山頂より良いかも知れない。
ここは、歴史に名高い毛利と陶の厳島合戦の古戦場跡でもある。
人も一人しかおらず、風も少し収まってきたので、
一眼レフ(娘が生まれたのでようやく買いました)で風景写真を取りながら、
あちこち風景を楽しみながら、ゆったりとした気分でいました。
一人の山行だと自分が写真に写れないのが残念ですが、
写ルンですだと人に頼みやすいが、一眼レフだと人に頼みにくい。
●下山後
国民宿舎「みやじま杜の宿」前に午後4時頃下山してきたので、
そこのお風呂は午後5時までなら日帰り入浴をやっているので、一風呂浴びた。
そこは温泉ではないらしいが、疲れた体を休めるには十分であった。
内風呂のみである。500円。日帰り入浴は10:30〜17:00。
午後5時頃、国民宿舎を出発。厳島神社の裏を通って、繁華街へ。
途中、イラストレターさんの店である「たち花」に寄って、
麦酒を飲みながら牡蠣焼きとアナゴ丼を食べる。
色々見つけられなかったものが多かったので、
著者の彼女に色々本を片手に教えてもらった。
特に案内板がある訳ではなく、
地元の彼女だから知っている色々な伝説等も記述されている。
やはり、次回は彼女を案内人にして企画しないとダメかな?
広島の山を歩くの第2弾が予定されていて、
それには私らも彼女の紹介で同行させてもらえる約束になっていたのであるが、
色々な都合で彼女はその企画には参画しないことに。
彼女も元々は山の素人だったが、山の楽しさが分かってきたので、
仕事以外で登る方が楽しいとのことであった。
仕事で山に登ると、山自体は素晴らしくても、色々な人間関係のしがらみもあり、
楽しく山に登れないことも多々あるようである。
楽しく山に登れる自分の境遇に、大いに感謝しないといけないな!