黒滝山・白滝山山行報告(byコアラ)

コアラです。
3月10日に広島山の会の企画で、
黒滝山(標高270m)・白滝山(標高350m)に行ったので、
簡単に報告します。
これが妻子が広島に帰ってくる前の、最後の山行になります。

竹原市のJR呉線忠海駅から歩いて登れます。
瀬戸内海国立公園の特別地域に指定されており、
共に標高が低い山であるが展望が良い。
黒滝山は行政的には竹原市に位置しており、天平年間に行基が立ち寄り、
十一面観世音菩薩像を彫り、観音堂を建立して黒滝山と名付けた。
地元では「かんのんさん」と呼ばれて親しまれている。
白滝山は行政的には三原市に位置しており、
龍泉寺の磨崖仏が有名である。

午前9時にJR竹原駅集合だったので、
コアラは広島バスセンターから高速バスで竹原駅まで行った。
そこで会の方の車に拾って頂き、車で行けるさくら堂まで上がって、
ここから歩くこととした。
総勢はコアラ入れて8名、男性4名、女性4名であった。
リーダーのKさん、会長のMさん御夫妻、竹原在住のKSさん、
竹原在住の女性二人、広島在住の女性一人である。
この方は、地理院の中国地方測量部の私の同僚と山仲間とか。
世の中狭いものである。

●コースタイム
さくら堂9:45−幸福の鳥居10:00−観音堂10:15
−黒滝山山頂10:30〜45−駐車場11:15〜20
−龍泉寺11:30〜40−白滝山山頂11:50〜12:00
−龍泉寺12:10〜40(昼食)−駐車場12:50
−黒滝山分岐13:10−さくら堂13:30

午前中の天気は上々で、さくら堂から既に瀬戸内の多島美が満喫できる。
陸軍毒ガス工場で有名な大久野島などを望むことが出来る。
実に穏やかな海の風景である。



乃木将軍腰掛石、霊水池と過ぎ、幸福の鳥居に着く。
高さ50〜60cmの鳥居でくぐると幸せになると言われている。
肩と腰がネックになるので、
腕を頭の上に延ばして鳥居をくぐると、頭さえ通れば肩はすんなり通過できる。
あとは腰が引っかかるが、腰を斜めにするとかろうじて通ることが出来た。
ということは、私は幸福になれる?
リーダのKさんは、肩が引っかかって残念ながら通過できなかった。



その後、展望所、長寿の亀石(目が埋め込んである)と通過して、
観音堂、鐘撞堂に出る。ここからの芸予諸島の眺望が素晴らしい。
この後、石鎚神社の鎖場を登ると、黒滝山の山頂である。
山頂の岩場の上には、大峰神社と出雲大社がある。忠海市街の展望が素晴らしい。



黒滝山からは稜線沿いに白滝山に向かう。
しばらく行くと車道にぶつかり、アスファルトの道をひたすら上がると
(これが結構辛い)駐車場である。そこで一休み。
この後、車通行禁止のアスファルト道路を上がると、龍泉寺に着く。
この寺には県の重要文化財が多くあるらしい。
以前は無人だったらしいが、今はアメリカ人の住職さんがいる。
非常によく手入れのなされた、落ち着いた感じの寺である。



この寺の裏手にある八畳岩と呼ばれる花崗岩が山頂である。
等身大の磨崖仏が掘られている。360度の山頂からの眺めは最高である。



山頂は風が強かったので、龍泉寺まで下りて境内で昼食を取った。
下山はもと来た道を戻ったが、黒滝山山頂は経由せず、
直接分岐からさくら堂の方に下山した。

下山後は打ち上げということで、
竹原市在住のKSさんの手作りの囲炉裏庵(国貞庵)にお邪魔し、
獅子鍋を堪能した。
帰りはKさんに車で広島まで送ってもらったが、途中で激しい雨となった。
午後から崩れるという天気予報であったが、山行中は小春日和と天気に恵まれ、
瀬戸内の多島美を堪能できた素晴らしい山行であった。