コアラです。
2月1日に元部下の結婚式で広島に行きました。
出発は29日夜10時発のサンライズ瀬戸でしたが、
その直前に、東京駅の八重洲の居酒屋で山MLの新年会を行いました。
新年会の概要は、MLに報告したとおりです。
今回は、サンライズ瀬戸ののびのびシートが取れました。
これは、船の二等船室みたいな感じで、完全に横になれるので楽です。
しかも寝台料金は取られずに、特急料金の他は指定席料510円のみ。
旅慣れた方にはお勧めです。しかもこの特急は、寝台も個室が標準で、
値段も普通のB寝台料金とほとんど変わりません。
これまでウナギの寝床の様な寝台
(例えば、大阪−新潟間を走る急行「きたぐに」など)
を利用してきた自分としては、雲泥の差です。
ただし、のびのびシートは、隣の人と完全にカーテンで仕切られる訳
ではないので、女性の人には利用しづらいかも?
310円でシャワー室も利用する事が出来(A寝台は無料で利用出来る)、
会議と飲み会で疲れた体をシャワー癒し、眠りについた。
この寝台特急は岡山から瀬戸大橋に入るので、
岡山で新幹線に乗り継ぐが(従って特急料金は半額になる)、
この日は夕方までに広島に入ればよいので、
(夜広島の友人と飲む約束が入っていた)
備前焼の郷を巡るつもりでいた。
(広島時代には、備前には観光に行けなかったので)
その際、近くに熊山(標高508m)という山があるので、
(中国百名山でもあり、山渓の「中国の山」にも取り上げられている)
山陽本線側から登り、赤穂線側の伊部(備前焼の郷)の下山した。
この時の山行報告を簡単にします。
◎熊山山行報告
岡山駅で荷物をコインロッカーに入れ、駅前でうどんを食べ、
山陽本線を姫路方面に戻った。
熊山に登るルートは数多くあるが、
山陽本線側からは万富駅からのルートと熊山駅からのルートがある。
たまたま列車が万富駅行きで、熊山駅までは行かなかったので、
万富駅からのルートで登ることにした。
このルートは山渓の「中国の山」で紹介されているルートである。
ちなみに、「中国百名山」や「分県登山ガイド岡山県の山」では、
熊山駅からのルートが紹介されている。
万富駅の1つ前の瀬戸駅で乗客がほとんど降りてしまい自分だけになったら、
かなりの人数の女性が大量に乗り込んできた。
全員が中国語らしき言葉をしゃべっており、まるで異国の地に来たような感じ。
終点の万富駅では、キリンビールの工場など色々な工場が集まっている。
どうやら、そこで働いている工員たちのようである。
日本の産業も、このような安い海外出稼ぎ労働力で支えられている
のが実状のようだ。日本の若者たちには働く場が無いというのに。
●コースタイム
JR万富駅7:50−八幡宮8:20〜25−展望中間点9:10〜20
−504m峰9:35〜40−熊山遺跡10:00〜50
−熊山神社10:55〜11:05−駐車場11:10
−熊山三角点11:25〜30−林道分岐11:50−425m峰11:55
−林道出合12:25〜30−伊部市街12:55
駅から車道を歩き始め約30分で弓削の集落に。
この集落の奥にある八幡宮から登山道が始まる。
リュックとかは持ってこなかったので、山の本とるるぶをビニール袋に入れ、
他にペットボトルの水と手ぬぐいを持って登る。
従って、手はふさがってしまうし、靴はタウンウォークのシューズ。
どう見ても山歩きの格好ではない。
西日本の山らしく、照葉樹林が多く、冬なのに樹林に囲まれ展望がない。
しかし、標高を稼ぐに付け、
木々の隙間から吉井川の蛇行河川の風景を眺めることが出来る。
途中の中間地点で花崗岩のガレ場の木々のない展望地点がある。
ここからの展望が、今回の山行では最も良かった。
しかし少し靄っていたためか、遠望は効かない。
展望地点以降は龍神山を、北側に巻くので完全に樹林帯の中で展望はない。
熊山の山頂部にはいくつかのピークがあり、
まずは送電線鉄塔の建つ504m峰にピストンで登る。
ここは鉄塔建設のためか伐採されており、北方向の展望が良い。
その後、展望台のある熊山遺跡に向かうが、ここは車道が延びてきている。
熊山遺跡は奈良時代の三段の祭壇ある遺跡である。
何の目的で作られたのかは不明であるが、
なかなかミステリアスな雰囲気の場所である。
遺跡の南側歩いて1分のところに展望台がある。
これまで誰にも会わなかったが、
この辺で色々な方向から登ってきた登山者に会う。
岡山県内の山を色々登っている御夫婦と長話をしてしまい、
50分も長居してしまった。
展望台からの展望は素晴らしく、
瀬戸内海や小豆島・四国の山々が見えるらしいが、
この日は靄ってしまいそこまでの展望は無かった。
広場には補助金で作られた綺麗な集会場があり、
そこで働くおじさんが居て、色々とお話をする。
彼の話だと、熊山からのコースが、
駅前からすぐ登山口になっていて良いとしきりに進める。
自分はこの後焼きもの巡りをするので、伊部に下山する必要がある。
熊山の最高地点にあるのは、熊山神社。
ここには、備前焼の狛犬があるのが、いかにも焼き物の郷らしい。
ここには残念ながら、三角点は無いらしい。
ここから下山にはいるが、伊部へは7kmと結構長い。
お昼を持って登らなかったので、下山がかなり遅くなってしまって大変そう。
しばらくは車道歩きが続く。
途中NTTドコモの電波塔が建っているピークがあるが、
地図を見るとそこに三角点が有るみたいなので、ピストンする。
車道歩きがイヤになった頃、425m峰三角点への防火帯の道を分岐する。
三角点からは一気に急な山道を下山する。
靴が登山用の靴ではなく、
ビジネスでも使えるタウンウォーキング様なので、
脚が結構辛くなってきた。
本では、湿原や屏風岩の真下を通るコースが紹介されていたが、
余り地図で確認せず、標識通り歩いたので、屏風岩を巻くルートで下りてしまう。
車道に出て地図で確認して気づくが、残念。
あとは、車道を伊部の街まで歩き、焼き物街を冷やかしながら、駅に向かった。
◎伊部の街歩き
伊部には、トタンで囲まれた鉄工場の様な建物がいっぱいある。
これらには煉瓦作りの煙突が伸びていて、中を見ると登窯であった。
ぷらぷらと散策したが、余り食事するところがない。
結局、るるぶに載っていた寿司屋に入った。
この店では、備前焼の器で寿司が出てきて、趣があって良い。
備前焼陶芸美術館を見学した。
他に、人間国宝である藤原啓記念館とか国宝の閑谷学校とかも観光したかったが、
何しろ公共交通機関しか使えなかったので、時間が取れなかった。
従って、伊部の街をじっくりぷらぷらして、
ギャラリーや史跡である窯跡とか神社などを散策した。
本当に焼き物しかない街である。
備前焼は結構値段が張って、気楽に買える様なものでもない。
小さな器でも数万から数十万円位したりする。
ぐい飲みでも数千円するのである。
中には、人間国宝の器なども売っていて、値段は付いていない。
いったいいくら位するのだろうか?
せっかく備前に来たのだから、自分の買える値段のもので、
普段使いそうなものを買おうということで、
ビアカップを2つ購入した。
その日の夜は、広島時代の友人と夕食を一緒にとる約束があったので、
午後4時過ぎくらいでそうそうに、赤穂線の列車に乗り、岡山へと向かった。
次の日以降の山行報告は、別メールにて。