マゾッコメグです。
5月10〜13日の間、学会で松江に行って来ました。
学会期間中のことを全て書くと長くなってしまうので、
山や温泉に関することを中心に書きたいと思います。
・・・と言いながら、結局長くなってしまった。
<5月9日(月)>
東京−松江間は往復とも
JRバス(中国)と一畑バス共同の夜行バス「スサノオ」を使った。
普通は飛行機か鉄道を使うものなのだが、今回敢えて夜行バスを使ったのは、
行きは学会の準備の時間が少しでも欲しかったので、
学会の前日の午後までは悪あがき出来るようにと考えたからである。
もっとも前の週のうちに学会の準備は済ませることが出来たが。
帰りは一日遊んでから帰りたかったからである。
どうせ土日にかかるのだから、もう一泊することも考えたが、
妻から反対された。
もう一泊したら、大山に登頂出来たかも知れないが。
夜行バスは渋谷のマークシティ5Fから出発した。渋谷までは、
つくば−上野間は高速バス(つくば発PM4:40、上野着5:50)、
上野−渋谷間は東京メトロ銀座線(上野発5:54、渋谷着6:20)
を使った。
バスが5階から出発するというのも驚きだが、渋谷駅の変貌ぶりにも驚いた。
大学1,2年の時は通学のため毎日渋谷で乗り換えていたが、
あの頃に比べると本当にモダンな建物が増えて、お洒落な雰囲気になった。
最後に渋谷で降りたのは8年前だったが、その頃に比べても変わった。
マークシティの居酒屋で夕食にし、渋谷を出発したのはPM8:00。
松江までの料金は片道11550円だが、往復だと少し安くなった筈。
いくらか忘れてしまった。鉄道や飛行機で行くのに比べると格段に安い。
途中、PM9:45〜55の間、富士川SAで休憩した。
<5月10日(火)>
AM5:20〜35の間、蒜山高原SAで休憩し、
松江駅前には6:35に着いた。
ここが終点ではなく、バスは出雲市まで行った。
ここから宿泊する「松江ニューアーバンホテル」まで歩いた。
ホテルには7:00に着いた。勿論まだチェックインは出来ないので、
荷物をフロントに預けて、美保関に行くことにした。
ホテルから徒歩5分程のところにあるバス停「県庁前」から
7:28発の一畑バスに乗り、終点の「美保関バスターミナル」で
美保関町民バスに乗り換えた。
バスターミナルでは8:05〜45の40分待った。
美保関中学という中学校がすぐ近くにあり、通学中の生徒がたくさんいた。
終点のバス停「美保神社入口」には9:25に着いた。
最初の一畑バスが670円、2つ目の美保関町民バスが200円かかった。
ここから美保関灯台までは2km程あり、歩いて行くことにした。
海岸沿いの道を歩き、海の眺めが素晴らしかった。
美保関灯台には9:55に着いた。
灯台の周囲には散策路があり、隠岐ノ島も見えるという看板が立っていたが、
残念ながら隠岐ノ島までは見えなかった。
灯台に隣接した「美保関観光ビュッフェ」でブランチをとった。
何故か店内ではテレサ・テンの曲ばかり流れていた。
10:40に灯台を出発してバス停に戻ることにした。
来た道を戻るだけでは面白くないので、遊歩道を歩いて戻ることにした。
遊歩道では山の中を歩くことになり、段々暑くなって来た。
樹木が生い茂っているので、いつも海の眺めが楽しめた訳ではなかった。
途中、馬着山(うまつきせん)という、標高220mの低山があり、
確かにその山頂を経由した筈だが、どこだったのか良く分からなかった。
「馬着山山頂」と書かれた標識らしきものがあったが、
あれが山頂だったのだろうか?
私は「この先に馬着山の山頂がある」という意味の道標だと
思っていたのだが、不覚だった。
またその標識の近くに木製のテーブルやベンチが置かれてあり、
そこからは美保関の北側の海が望めた。
ここを通ったのは11:10頃だった。
この先は「五本松ツツジ公園」に行ってツツジを見ることにした。
直接この公園に行くコースもあったようだが、
アップダウンが激しそうだったので、一度海沿いまで降りで、
リフトで公園まで上るコースを選択した。
「仏谷寺」や「美保関神社」といった寺院を見た後、
リフト乗り場からリフトに乗り、五本松ツツジ公園に行った。
リフトは往復で500円。
ツツジはこの前笠間で見たばかりだが、
ここのツツジと笠間のツツジとどっちが良かったかというと、
ツツジそのものは甲乙付け難い。
しかしこの公園では海をバックにしたツツジを見ることが出来、これが絶景。
さすがにこれは笠間では味わえない。
リフトで降り、PM1:07「五本松公園入口」バス停からバスに乗り、
またバスターミナルで乗り換えて、
今度は「県民会館前」で降りた(2:30着)。
今回の学会はこの県民会館で行われたのだが、県庁は目と鼻の先であった。
ホテルに戻ってチェックインし、スーツに着替えて学会会場に向かった。
この日が学会初日で、午後からのスタートであった。3時頃から聴講。
国際学会なので言語は全て英語。
発表の内容は難しくて理解出来そうにないので、
もっぱらヒアリングの練習となった。
夕方はポスター発表兼飲み会で、7:30までいた。
ホテルに戻り、風呂に行った。
このホテルは「松江しんじ湖温泉」という温泉に入れるという
メリットがあるが、温泉に入れるのは別館の方。
私が宿泊しているのは本館なので、
温泉に入るには建物を移動しなくてはならなかった。
こうなることは申し込みの時点で分かっていたことだが、
何故別館に予約を入れなかったかというと、単に本館の方が安いからである。
温泉の方だが、昭和46年に開湯したという歴史の浅い温泉で、
ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩泉。
神経痛、リウマチ、婦人病などに効能があるとされているが、
無色透明であまり温泉らしくなかった。
源泉は地下1250mから湧き出し、77.2℃とかなりの高温だが、
そのため水で薄めて適当に冷ましているらしい。
しかしそれではぬるくなりすぎるので、加温もしているらしい。
何か随分無駄なことをしているなあ・・・・
また循環・濾過や消毒も行われているらしい。
最近はこの辺も正直に申告しないと風当たりが強くなるようだが、
それにしてもこういうのを馬鹿正直というのだろうか??
また浴場があるのは3階で、
最上階からの宍道湖の眺めを期待していただけにガッカリ。
しかも当然の如く露天風呂もなかった。
そんな訳で、ホテルの温泉はさほど良くなかった。
ビジネスホテルで温泉に入れれば御の字、と思った方がいいってことか。
一畑電鉄の「松江しんじ湖温泉駅」前には
源泉100%かけ流しの足湯がある。
また源泉には「お湯かけ地蔵」という地蔵があり、
ホテルから数百m離れた所にある。これも後日見に行った。
この日、五本松公園で持って来たガイドブックをなくしてしまった。不覚。
この先の旅程はガイドブックなしで過ごしたが、
色々な所で貰ったパンフレットで何とかしのげた。
<5月11日(水)>
この日はもっぱら松江市街地を観光した。
午前中に松江城、小泉八雲記念館、小泉八雲旧居、武家屋敷、
明々庵などを見物した。松江城の周辺には「なんじゃもんじゃ」という
不思議な名前の木が生えており、白く綺麗な花を咲かせていた。
ついでに松江北高校も見て来た。
同校野球部は2002年のセンバツに21世紀枠で出場しているが、
当時のエースは現在、東大野球部に在籍しており、
野球部の救世主として期待されている。
午後は島根大学助教授のY先生と会った。
Y先生は私が学生時代にいた学科の助手だったが、
約10年前に島根大に異動されたらしい。
現在の専攻は全然違うので、Y先生と学会で会うことは全くなく、
今回は自分が松江に行くからと予め連絡を取り合っていたのだ。
私が就職した直後に会って以来だから、実に12年振りの再会となった。
Y先生はいまだ独身だそうだが、あまり結婚願望も強くなさそうだった。
よく喋るのは相変わらずだったが、
「俺に会うのもいいが、自分がいた研究室にもたまには顔を出せよ。」
と説教されたのは想定外だった。
私は自分のいた学科にはいい思い出が全然なく、
卒業後は母校に行く機会があっても
研究室には顔を出さない状態が12年も続いている。
Y先生は当時特別に慕っていたから、今回会いたいという気持ちになれたが、
自分のいた研究室に顔を出すのは、やはり敷居が高い。
今回の学会で、他の学会参加者が書いた論文の審査を依頼されてしまった。
私が書いて提出した論文も、他の誰かが審査している訳だが、
面倒な仕事が回って来てしまい、うんざり。
憂さ晴らしに審査を依頼された論文は落としてやろうかと思った。
そうすれば自分の書いた論文が通り易くなるかも知れないし(冗談)。
・・・結局、私が書いた論文は落とされた。残念!
夕方は宍道湖のサンセットクルージングに行ってみた。
日の入りに丁度いい時刻に出発するようになっているが、
この日はPM6:30に出航し、7:20に戻って来た。
天気は良かったので、宍道湖の日の入りをしっかり写真に撮ることも出来、
満足した。
ちなみに宍道湖は日本で7番目に大きい湖である。
1位は琵琶湖、2位は霞ヶ浦、3位はサロマ湖、4位は猪苗代湖、
5位は中海、6位は屈斜路湖である。
中海にはこの翌々日行ったから、サロマ湖以外は全て行ったことになる。
<5月12日(木)>
この日は午後から自分がポスター発表(PM1:10〜2:40)。
今回は質問しに来る人が少なかった。しかしそれにしても、
発表する人が自分の持ち場にいないケースも多いようで、
実に怪しからんと思った。
ポスター発表が済んだ後、堀川巡りに行った。
小さな船で松江市内のお堀を回るというものだが、これは今イチだった。
夜は松江駅前の「松江東急イン」でバンケット(懇親会)で、
例によってよく飲んで食べた。伝統芸能の石見神楽が披露された。
<5月13日(金)>
前日は風呂に入れる状態じゃなかったので、朝風呂に入った。
前日で学会も終わり、帰りの夜行バスに乗るまで時間もあった。
この日は大根島に行った。
大根島は中海の中にある島で、れっきとした火山島である。
アスピーテという、粘土の低い溶岩からなる火山で、殆ど平ら。
最高地点でも標高は42mらしい。
でも最高地点は「大塚山」というちゃんとした山である。
自分は当初、大根島は中海を干拓して造ったものかと思っていたが、違った。
AM9:00にチェックアウトし、余分な荷物をフロントに預けて、
9:10県庁前発の松江市交通局のバスに乗った。
大根島にある終点「八束町中央」には9:50に着いた。バス代は610円。
大根島に行く途中、中海を埋め立てて造った道を通った。
地図を見て大根島までは橋を渡るのかと思っていたが、これまた違った。
とにかく大根島は意外性に満ちていて、面白い。
バスを降りた後、牡丹園に行った。大根島は牡丹の産地である。
牡丹の花はほぼ満開だったが、何故か人が殆どいなかった。
次に大塚山の山頂を目指した。山頂と思われる場所に小さな神社があり、
そこに三角点らしきものがあったが、山頂の標識らしきものはなかった。
ここが山頂だったのだろうか?
近くに「グリーンステラ」という温室の植物園があったので、
そこにも入ってみた。入園料300円取られた。
この温室の中に大塚山の山頂があるという話も聞いたので、
ここの人にも聞いてみたのだが、結局はっきりしたことは分からなかった。
折角大根島まで来たのだから、島を一周することにした。
ちゃんとした車道がある所は良かったが、車道のない所もあり、
そういった所は湖岸の堤防の上を歩いたりした。
堤防は充実しており、全く歩けない所はなかったが、
意外と入り組んだ湖岸線に沿って堤防がちゃんと造られていたので、
歩く距離は意外に長く、一周するのに2時間かかり、足も疲れて来た。
硬いコンクリートの上だから、足の裏は山を歩く以上に疲れるのだ。
火山島だけあって、「溶岩トンネル」なるものもあるそうなので、
ちょっと見に行った。
見つけるのにえらく苦労したが、私が行ったのは「第1溶岩トンネル」で、
入口には柵がめぐらせてあり、入ることは出来なかった。
連絡先が書かれた看板が貼られていて、
そこに言えば入れて貰えるみたいだったが、
そこまでしてトンネルに入る気力もなかったので、諦めた。
「第2溶岩トンネル」もあるらしいが、探す気力もなかった。
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湖を渡ってから帰りのバスに乗ることにし、湖中の道を歩いて帰った。
これが意外に距離があって、疲れた。
バス停を探したら、「大海崎橋」というバス停があり、
1:21発のバスがあるそうなので、それまで待った。
バス停から見えた、湖の中を道路が走っている光景は、
かなり独特のものがあった。
バスは1:55に県民会館前に着いた。バス代は480円。
そこからホテルに戻って荷物を引き取り、松江駅まで歩いた。
今度は松江駅前からの一畑バスで玉造温泉に向かった。
松江駅前発2:50、玉造温泉着3:20。バス代は510円。
玉造温泉は奈良時代初期からあり、日本最古の温泉の歴史を持つと言われ、
「出雲国風土記」にも紹介されている。
神々も好んで入ったと伝えられ、松江しんじ湖温泉とは対照的だった。
湯は無色透明で、神経痛、慢性皮膚病、動脈硬化症に
効果があるとされている。
玉湯川を挟んで旅館や土産物店が並んでおり、湯の町の情緒があった。
春は桜の名所にもなるらしい。
川に下りることもでき、河原には足湯もあった。
「ゆーゆ」という温泉施設があったので、ここで温泉に入った。
入湯料は600円。バスタオルを持って来なかったので、
100円のレンタルタオルを利用した。
帰りのバスまで時間があったので、4〜5時の長い時間風呂に入った。
湯はぬるめで、長い時間入るのには良かった。
露天風呂も一応あったが、壁に囲まれて外は空しか見えない。
あとは打たせ湯、サウナ、立って入れる浴槽もあったが、
普通の温泉施設とさほど変わらなかった。
この建物内に食堂があったので、ここで夕食にした。
伝統ある玉造温泉だから、旅館の日帰り入浴なども利用すれば
面白かったのかも知れないが、そこまでする気になれず、
6:22発のバスで松江駅に戻った。松江駅には6:50到着。
東京(渋谷)に帰る夜行バスは松江駅前を8:05に出発した。
それまでは土産を買ったりして時間を潰した。
バス自体は出雲市が始発なので、
早めにバスに乗って待っていることも出来ず、待っている時間は退屈だった。
<5月14日(土)>
渋谷にはAM6:15に着いた。山手線で東京に出て、
東京駅7:00発の高速バスに乗り、つくばには8:05に着いた。
寝不足だし、家に帰ったらのんびりしたかったのだが、
残念ながらそうは行かなかった。
今回は松江ということで結構遠かったので、家族には留守番して貰ったが、
今後は学会の機会などに妻子も連れて行けるようにしたいものだ。
● 松江ニューアーバンホテル 0852−23−0003
http://www.matsue-urban.co.jp
● 松江東急イン 0852−27−0109
● 美保関町観光協会 0852−72−2811
http://www.web-sanin.co.jp/local/mihonoseki/
● 美保関観光ビュッフェ 0852−73−0211
● 仏谷寺 0852−73—0712
● 美保神社 0852−73−0506
● 五本松公園リフト 0852−73−0533
● 松江観光協会 0852−27−5843
● 松江市観光文化振興課 0852−55−5214
● 松江堀川遊覧船管理事務所 0852−27−0417
http://www.city.matsue.shimane.jp/kankou/jp/yuran/
● 松江城山公園管理事務所 0852−21−4030
● 小泉八雲記念館 0852−21−2147
● 小泉八雲旧居 0852−23−0714
● 武家屋敷 0852−22−2243
● 明々庵 0852−21−9863
● 宍道湖観光遊覧船「はくちょう」 0852−24−3218
http://www.hakuchougo.jp
● 八束町観光協会 0852−76−3781
● 八束町公民館 0852−76−3663
● 展示温室「グリーンステラ」 0852−76−3288
● 玉造温泉観光協会 0852−62−3300
● 玉造温泉ゆーゆ 0852−62−1000
● JRバス(中国) 0853−21−0591
● 一畑バス 0852−20−5205(路線バス時刻案内)
0852−20−5252(高速バス予約センター)
http://www.ichibata.co.jp
● 美保関町民バス案内 0852−72−3119
● 松江市交通局 0852−60−1111
http://matsue-bus.jp/