コアラです。
GWの前半ですが、蒜山に登ってきました。

蒜山は岡山県と鳥取県の県境にある山で、
上蒜山(標高1202m)・中蒜山(標高1123.3m)・下蒜山
(標高1100.3m)と3座が連なっており、3座縦走をしてきました。
蒜山は上蒜山が二百名山になっており、
この山に登ると中国地方の三百名山全てに登ったことになるので、
秘かに狙っておりました。
百名山:大山
二百名山:氷ノ山、上蒜山、三瓶山
三百名山:扇ノ山、那岐山、道後山、吾妻山

4月に関東に異動かと思っていたので、
蒜山に登るとしたら3月に雪山登山しかないかと思っていたのでしたが、
異動がなかったので、雪の溶けたGW中に登ることにしました。
当初は、アミューズトラベルの
4月26日夜行発日帰りの蒜山三座縦走企画に申し込んでいたのですが、
人数がそろわず中止に。
そこで単独で行くことにしましたが、何せ7時間以上の縦走。
早朝から歩かないといけないので、前日泊が必要。
GW中はどこも満員で宿が取れない。
近くの湯原温泉の砂湯あたりで一風呂浴びて、車中仮眠で山に登ろうかと考えた。
しかし運良く、中蒜山の登山口にあたる日本の水百選の塩釜冷泉の近くの
塩釜ロッジが4月27日で取れたので、1泊2食で申し込んだ。(6000円)
となると、4月28日に休暇を取って蒜山三座縦走することにしたが、
前日も移動だけではもったいないので、
27日は島根県のカタクリで有名な船通山(標高1142.5m)と
玉峰山(標高820.3m)に登ることにした。

船通山は山頂付近でカタクリがいっぱい咲いていましたが、
なにせ日曜日のため、足の踏み場もないほどの人でいっぱい。
天気は良く、大山や道後山、比婆山、中海などが見えた。
昼は、砂の器の舞台となった亀高の駅で有名な駅蕎麦を食べた。
夕方には玉峰山に登ったが、こちらはほとんど人の居ない静かな山行だった。
それぞれの下山後、ヴィラ船通山斐乃上荘(入浴料400円)と
亀高温泉玉峯山荘(入浴料500円)に入った。
どちらも無色透明のアルカリ単純泉だが、ヌルヌル感があってお肌に良さそう。

ここから蒜山高原までは下道で行ったので、凄く時間がかかる。
夜の7時くらいに宿に着いたが、「塩釜ロッジ」は売店と食堂のみで、
宿は「冷泉山荘」といって、明治時代の民家を移築したもの。
しかも泊まり客は自分だけ。
囲炉裏や土間、厩などがあり、結構雰囲気がある。
布団の敷いた部屋とコタツとテレビのある部屋とがあり、
自分が独占して使うことができたので、良かった。
ただ、管理する人が間違えて素泊まりと聞いていて、食事が無し。
結局蒜山高原に下りて、スーパーで朝食用にパンを買って、
夕食は付近の食堂で取ろうとしたが、
GW中なのと夜遅いため一軒も開いていない。
大変に困ったが、高原内にやつか温泉という日帰り温泉があり、
そこの食堂でお造り定食を食べた(1400円)。
山で刺身を食べるというのも何であるが。
ちなみに宿に管理人に、通常夕食は何が出るか聞いたら、
ジンギスカンだとか。やはり高原ならこういうのを食べるべきであった。
ちなみに素泊まりは4000円なので、夕朝食で2000円。
外食しても同じくらいかかったので、やはりジンギスカンの方がお得?

昼はおにぎりを頼んだので350円。
1人だとどうやって縦走したらよいか良いか悩んだのであったが、
まず下蒜山の登山口の犬挟峠に自分の車を置いて、
宿の人がそこから上蒜山の登山口の牧場まで車で送ってくれた。
おかげで、下山後の10キロ以上の車道歩きをしなくて済んで助かった。
天候は素晴らしく良く、稜線からは大山や蒜山高原などの景色を堪能できた。
暑さ対策もそれなりにしたのではあるが、かなりバテてしまい、
最後の下蒜山の登りでは、かなり休み休みのん登りになってしまった。
それでもトータルの山行時間はガイドブックのコースタイム通りで、
特段著しく時間がかかったというものではなかった。
稜線歩きの中での白眉は、中蒜山の登りのユートピアの笹原と
下蒜山の下りの雲居平の笹原。
まるで根子岳と四阿山の稜線や巻機山の稜線を連想する。

下山後は、近くの星山か櫃ヶ山あたりに登ろうかとも考えていたが、
さすがに半分熱中症のようになって、もう運動する気にはなれなかった。
塩釜冷泉に戻って水分を取ったり、冷やし蕎麦を食べたりして英気を養う。
おにぎりは食欲がわかずに、中蒜山の山頂で半分食べただけだった。
どうも夏の山行は、良くバテる傾向があるようである。
夏の大雪山しかり、体調崩した富士山、乾徳山、巻機山なども暑い山行だった。

前日の夜と蒜山下山後に、混浴露天風呂としては西日本一有名な
湯原温泉の砂湯に入る。ダムの下のなかなか野趣溢れる露天である。
日中はさすがに女性はいなかったが、夜は3分の1くらいは女性だった。
ほとんどがカップルで、軍艦巻きであったが。
その後、温泉マニアの間では人気のある真賀温泉に行った。
真賀温泉館幕湯:入浴料250円。
ここは源泉の室内混浴だが、ここで中年のご夫婦と一緒になり、
結構温泉談義で盛り上がり、楽しい一時を過ごすことが出来た。