コアラです。

広島山MLのQちゃんは今おパチンコ屋さんに勤めていて、土日は休めない。
そこで彼女のお休みの火曜日に、自分も休暇が取れたので(10月8日)、
久しぶりに山に行く事にした。
場所は自分に任せるという事だったので、
当初、大万木山と琴引山の2座登る事を考えたが、
大万木山は、彼女が最近ツアー山行で登ったとか。
そこで、この2座についてはアミューズトラベルの縦走企画(10月6日)
に参加する事にした。

温泉好きのコアラは、石見冠山とか島根県の山にして、
帰りに島根の温泉で一汗流そうかと考えていた。(候補は石見温泉)
そう提案したら、どうしても温泉には入りたくないとか?
元々5時までには帰りたいという希望だったし、
私としては下山後の温泉にはどうしても固執したかったが、
その日はどうしてもダメ(自宅で一汗流したい)との事だったので、
私の方が折れて、島根の温泉は別な機会を狙うとして
(しかし、最近雪が降ったので無理かな?)
広島県内の西中国山地の山に行く事にした。

Qちゃんは前から、雲月山には行きたいといっていたので、
周回しても1時間半程度の山ではあるが、
まずはそこに登って、その後近くの山で未登頂で登り甲斐のありそうな、
阿佐山山塊を周回縦走することにした。


◎雲月山(うんげつさん・うづきやま)
雲月山は、芸北町と島根県の県境に位置する、樹木のほとんど無い芝山である。
標高は912mで、三角点がある。
道も良く整備されていて初心者でも十分楽しめ、展望も良いので、
読売旅行とか愛トラベルとかで、山行企画がなされている。
マイカーで簡単に行けてしまうし、山行時間も1時間なので、
高い金払ってツアーに参加する気にならないでいたが、
今回Qちゃんの希望もあったので、マイカーで他の山にも登る事にして、
この展望の良い山にも軽く登る事とした。
この山は、中国百名山にも指定されている。



午前7時半頃広島を出発し(Qちゃんが遅い出発を希望したため)、
広島ICから戸河内ICに向かい、三段峡入口、松原、
芸北町役場分かれ、サイオトスキー場分かれを経由して、登山口に。
登山口には9時前には到着した。

登山ルートは周回ルートにする事にしたが、
登山口は展望台からと県境の雲月峠からとがある。
展望台からのルートは他の山を巻いて直接雲月山に登るのに対して、
峠からのルートは、第1ピーク(岩倉山)と第2ピーク(高山)と、
2つのピークを越えて雲月山に到達する。
今回は少しでも長く歩こうと、雲月峠からのコースにした。
周回コースなので、山頂からはぐるっと稜線を廻って仲の谷に下り、
そこから登り返してもう一つの登山口の展望台に出る。
展望台から雲月峠までは、車道を登る事になる。

●コースタイム
雲月峠9:00−岩倉山9:10−鞍部9:15−高山9:20
−雲月山山頂9:30〜40−仲の谷10:05
−展望台10:15〜20−雲月峠10:30

雨が降りそうな天気だったので遠望は効かないが、
芝山なので近くの西中国山地の山々の展望は素晴らしく良い。
第1ピークの岩倉山で写真を撮っていたら、フィルムが無くなったので、
入れ替えている間に、Qちゃんには先に行ってもらった。正味2分くらいか?
そのうち追いつくと思っていたが、なかなか追いつかない。
この後鞍部やピークがあるので、そこで待っていてくれるだろうと思っていたが、
そこで待ってくれていなくて、
見通しが良い山なので、どんどん先に行っているのが見える。
自分もペースを上げて追いつこうとしたが、
結局雲月山山頂まで追いつかなかった。



山頂で写真を撮ったりして、牧歌的な山の景色を堪能した。
西中国山地の阿佐山、臥龍山、恐羅漢山などのピークが確認出来た。
天気がよいと、三瓶山や大山なども見えるらしいが、確認出来なかった。
島根県側の斜面にはカラマツが植林されているが、
カラマツも広島県側の芝草もまだ紅葉はしていなかった。
山頂からは一緒に色々話しながら下りたが、泥の結構滑りやすい斜面だったので、
注意しながら下りた。


◎阿佐山
阿佐山塊は西中国山地の最も東に位置する広大な山塊である。
西中国山地は北東−南西方向の断層谷地形が発達しているが、
ここ阿佐山山塊だけはそれに抵抗するがごとく、
毛無山(1083m)−阿佐南峰(1218m)−阿佐北峰(1210m)
−三ツ石山(1163m)−天狗石山(1192m)と
1100mクラスのピークが連続する馬蹄形地形を呈している。
このような規模の大きな馬蹄形地形が存在するのは、
広島では他には比婆山塊のみといわれており、規模的には阿佐山塊の方が大きい。
この馬蹄形地形の縦走は、正味約4時間なので、
今回下山後風呂にも入らない事だし、後半はこの縦走にトライする事にした。

ただし、雲月山からの車の移動が、山道という事もあって予想より時間がかかり、
登山口に入る車道が未舗装の結構悪い道で、
阿佐橋付近で駐車スペースを捜すのにも手間がかかり、登山開始が遅れた。

●コースタイム
阿佐山橋11:30−二十丁峠12:15〜20
−阿佐山山頂(南峰)12:50〜13:25(昼食)
−二十丁峠13:45−阿佐山橋14:20

登山口の案内標識はあるが、ちょっと藪が深く登山道が良く分かりにくい。
2つ目の堰堤を越えたあたりから、登山道がはっきりしてくる。
樹林帯の中の展望のない山道をひたすら登ると稜線に出て、
毛無山からの登山道とぶつかる。ここが二十丁峠である。
ここから山頂までは、余り起伏のない快適な尾根道で、
本には絶賛モノと書いてある、ブナ林の織りなす自然の美しい感動の道である。
展望は全く無く、木々の薄いところからかすかに山頂が見える程度である。
この快適なブナ林歩きを30分ほどで、阿佐山南峰の山頂に到着。

当初は阿佐山塊の周回縦走を予定していたが、
結果としては時間もなかった事もあるし、予想よりは藪が深かったので、
一等三角点のある山頂、南峰のみでピストンした。
北峰への稜線が結構笹藪だったし、北峰まで行くと、
周回するのと、戻るのと、どちらが近いか微妙な状況。
しかもガスが出てきて展望も得られそうもない。
北峰はスキー場になっていて、リフト山頂駅が設置されている。
展望を得たいのなら、天気の良い時にスキーで来ればよい。
そう思って、南峰でのんびり昼を食べ、ピストンで帰った。
山頂の展望は、一等三角点の山にしては余り良くなく、
東側のみが開けていた。
しかし、天候が良くなく、だんだんガスが出てきたので、
今回は余り展望は楽しめなかった。
阿佐山は西中国山地の中では有名な方の山で、
本にも登山コースが紹介されている割には、道は余り良くなく、
他の冠山、恐羅漢山、十方山、臥竜山などと比べてはっきりもしていない。
(特に、南峰から北峰への縦走路)
また山頂にも、山頂を示す標識や看板も無かった。



下山後は、車でものすごく狭くて荒れた林道を通って、島根県側に出た。
今回予定していた縦走路の山である天狗石山の直下を通ったので、
(天狗石山は広島百山に選ばれている)
ピークハントだけするかどうかQちゃんに提案したが、
彼女は乗り気で無かったので(早く帰りたがっていた)、諦めた。

浜田自動車道の瑞穂ICから高速に乗り、広島に戻った。広島着は4時半過ぎ。


◎絵下山(標高593m)
自分は一風呂浴びたかったので、市内のスーパー銭湯に行く事にした。
この日は帰りが早く時間があったので、呉市(実際には広島市との境界付近)の
湯めガーデン(入浴料500円)に行った。
途中、絵下山の看板があったので、山頂直下まで車で行けるので、登ってみた。
山頂駐車場付近は展望が素晴らしく、ちょうどサンセットの時間で、
夕暮れの広島市街を一望する事が出来た。
また、似島とか宮島をバックに、沈む太陽を眺める事が出来、得した気分に。
写真も撮ってみたが、結構雰囲気のある良い写真が撮れて満足。



●コースタイム
山頂駐車場6:00−絵下山山頂6:05〜10−山頂駐車場6:15

湯めガーデンは、呉市と広島市の境の山の中に造成された新興住宅地の中にある。
露天風呂が、欧風ガーデン風にアレンジされており、
銭湯の場所が小高いところにあるので展望がすこぶる良い。
夜景も、街の灯りが綺麗で素晴らしかった。
コアラお気に入りのスーパー銭湯であった。
竹原にある湯坂温泉のアネックスという事である。