大峰山山行報告(コアラ)
日時:2002年3月9日(土) コアラ単独行
標高1040m。
広島市から最も近い千m峰である。
妻子が広島に帰ってくる前に、久しぶりに乗馬に行って、
馬の乗り納めをしておこうと思い、
佐伯町のMRC乗馬クラブ広島に行った。
その際に、行く途中だからということで、午前中ちょっと登ってみた。
大峰山は私が広島に着任してから、三角点より高いところがあるということで、
山の高さの計測をし直して、地理院で記者発表した山である。
その計測の時に登りに行けば良かったのであるが、
他の出張が入ってしまい、登りそびれていたので、
今回プライベートで登ることにしたものである。
大峰山の登山でよく利用されるのは、南麓の佐伯町からのルートである。
登り約1時間のコースであるが、
今回は午後乗馬を控えていたので、北の湯来町へと向かい、
町境の笹ヶ峠からの最短コース(約30分)を登った。
佐伯町から湯来町に抜ける道路が、
積雪のため3月15日まで通行止めとなっていた。
でも、完全に閉鎖されているわけではないので、
行けるところまで行ってみようと思い、そのまま車で乗り入れた。
積雪はなかったが、道は整備していないため荒れており、
車幅ギリギリのところや路肩が崩れているところもあり、
ドキドキしたが、無事登山口の峠までたどり着いた。
他に来ている車はなかった。
●コースタイム
笹ヶ峠9:15−登山道入口9:25−長命水9:40〜45
−大峰山山頂10:00〜30(山頂周遊)
−長命水10:35−登山道入口10:50−笹ヶ峠10:55
より狭い林道を徒歩で10分ほど登ると、登山口がある。
ここから山道になるが、積雪はないものの、道は濡れており滑りやすい。
山頂直下の水場(長命水)で一休み入れたあと、山頂までの最後の急勾配を登る。
山頂には大きな岩のピークが2つばかりある。
コアラはその両方に登ったが、
特段ロープや鎖等があるわけではないので、結構登るのに苦労した。
一番高いところの岩からの展望は360度で、佐伯町内、湯来町内の山々や、
ピークが特徴的な岩山である三倉岳、
羅漢山などの山口県との県境の山、
西中国山地では冠山や十方山などが展望できる。
自分一人しかいなかったので、タイマーで記念写真を撮ったりしながら、
ゆっくりと展望を楽しんだ。
その下の方に平らな岩があってそこの展望も良いが、
そこでじっくり腰を落ち着けてしまっている登山者が一人いた。
おそらく、岩に登る登り口が見つからなくて、諦めてしまったものと思われる。
そこからだいぶ下りたところにある平らな部分に三角点があった。
笹に覆われているため、展望は今一である。
山頂の岩場を周回しながら、長命水のところに戻り、
そこからは行きと同じ道を下った。
途中で、中高年の集団山行のグループとすれ違った。
山頂で約30分ゆっくりした時間も入れて、約1時間40分の山行であったが、
車を止めたスペースに戻ると、かなりの車が止まってあった。
●湯来温泉・潮原温泉
帰りは来た車道が良くなかったので佐伯町には戻らずに、湯来町に抜けた。
湯来温泉で一汗流すことにした。
湯来温泉は広島の奥座敷であり、中国地方の中で一番温泉が少ない広島県で、
最も温泉地らしい温泉地ではある。とはいっても、若干寂れてはいるが。
弱放射能性単純冷鉱泉で、ラジウムの含有量は世界第四位といわれている。
そこそこ急勾配の川沿いに温泉宿が並んでおり、
車の通りからそれぞれ橋を渡って宿に行くようなっている。
通りには赤い湯来温泉と書いたぼんぼりが吊るさっており、
いかにも温泉街らしい情緒に溢れている。
日帰り入浴できるのは4件ほどある。
このうち、「みどり荘」旅館の温泉に日帰り入浴した。800円。
みどり荘の露天風呂は結構広く、水車が廻っている情緒あるものだ。
正午前から露天風呂に入っていて、川のせせらぎと鳥の囀りを聞きながら、
とっても贅沢な気分に浸りながらの入浴であった。
入浴後、車で吉和村経由で乗馬クラブに向かったが、
湯来町から吉和村に抜ける道が国道のくせに、
ものすごく狭くくねくねした道で大変であった。
川沿いの道であるが、雪解けで水量の多い渓谷美が素晴らしく、
紅葉の頃などさぞや景色が素晴らしいだろうかと思った。
余りに道が狭いので、紅葉時期に渋滞したら、かなり大変かも知れないが。
乗馬後、潮原温泉というラジウム温泉で一汗流した。
「松かわ」という名の温泉旅館で、
露天風呂付きの温泉が最上階にあって、展望が素晴らしい。
日帰り入浴は650円。
湯来温泉同様、弱放射能性単純冷鉱泉で、
ラジウムの含有量は世界有数であるといわれている。