秋吉台山行報告(若竹山・龍護峰)

コアラです。
5月26日から28日、阿武単成火山群の活火山調査で、
係長と二人で官用車で山口県に出張しました。
26日夜は、秋吉台の町営国民宿舎若竹荘に宿泊。
1泊2食で6400円と、かなり安いですが、
建物は余り綺麗ではなく、サービスも公営といった感じです。
しかし、そういった事にはこだわらないタイプでしたので、
食事もそれなりの量は有りましたし、個人的には良かったです。
立地条件はとても素晴らしく、カルスト台地を正面に眺められる、
まさに一等地です。
近くに、秋芳ロイヤルホテル秋芳館、山口秋芳プラザホテルと、
1泊2食で1万円以上の綺麗なホテルが有りますが、
立地場所だけは、これらに負けておりません。
http://www.shuhokan.co.jp/
http://www5.ocn.ne.jp/~plazah/

夕方と早朝、秋吉台のカルスト台地を散策しました。
簡単に、この散策について報告します。

◎若竹山(標高253.4m)周辺の散策
夕方は、若竹山などの宿舎周辺のカルスト台地を、
係長と二人で1時間程度散策しました。

●コースタイム
若竹山荘17:50−若竹山18:10〜15−剣山18:25〜30
−妙見原18:40−若竹山荘18:50

国民宿舎の前が駐車場になっていて、その直ぐそばが展望台になっており、
そこから綺麗に整備された遊歩道が延びています。そこを辿って散策しました。
従って、格好も背広とネクタイを取っただけの格好で、靴は革靴のまま。
国民宿舎から手頃な距離に、宿舎の名前にもなっている若竹山があるので、
まずはそこに向かう事にしました。
若竹山というのは、山とはいっても、カルスト台地の小高い丘。
丘の上には、三角点と碑がありましたが、
その碑によると、若竹山という名前は、
昭和20年代に皇太子殿下(今上天皇)が秋吉台に来られて名付けられたとか。
当時はご成婚前でしたから、確か中学生か高校生くらい。
なかなかのセンスのあるネーミングであります。

この後は、若竹山の北西にある剣山という丘まで登り、
そこで景色を堪能した後は、時間も時間なので宿に戻る事にし、
周回コースをとって、妙見原経由で宿まで戻りました。

西日本はかなり遅い時間まで明るく、夕食を取っている7時半頃、
ようやくカルスト台地にシルエットがかかりはじめる感じでした。
従って、午後7時くらいでも充分明るく、逆に日中と違って暑くなく、
快適な散策が出来る時間帯で、良かったです。


◎龍護峰(標高425.5m)
翌早朝は、秋吉台最高峰の龍護峰に登りました。
朝5時くらいから明るく、早朝のすがすがしい空気の中の散策です。
今回は係長は起きられず、私一人です。
最高峰といっても、快適な丘歩きでした。
龍護峰は中国百名山にも指定されています。

●コースタイム
秋吉台家族旅行村5:45−林を抜ける6:00−遊歩道・作業道分岐6:15
−御鉢山6:25−鞍部6:30−龍護峰山頂6:35〜50
−鞍部6:55−林に入る7:00−秋吉台家族旅行村7:10

家族旅行村までは、国民宿舎から歩くと谷を一つ越える感じで
30分はかかるので、車で乗り付けました。
国民宿舎からは、谷を隔てて家族旅行村の建物などが見えます。
この大きな谷というのは、
ドリーネ(鉢状の陥没)が癒合して出来た凹地であるウバーレや、
それが更に拡大したポリエと呼ばれる地形です。

家族旅行村には、オートキャンプ場とか有るのですが、
平日のせいか人っ子一人無く、駐車場とか閉鎖されていました。
そこで、路上に車を止めて、山行開始。
しばらくは樹林帯の中を歩きます。
林を抜けると、緑色に染まったカルスト台地が目の前に広がります。

カルンフェルト(カルスト台地にアルマジロの針のように密集する石灰柱)、
ドリーネ、ウバーレなど、カルスト台地特有の地形をいっぱい観察できました。
大理石の採石場跡が所々みられます。作業道は、その運搬の時の道のようですが、
現在は使われていない様で、かなり荒れた山道となっており、
道幅はあるものの、四輪駆動車でも通行が困難かもしれません。
遊歩道との分岐からは遊歩道を歩きますが、完全な細い山道ですが、
踏み跡がしっかりしており、歩きやすい道です。
御鉢山を越えて、最高峰の龍護峰に到着します。
山頂からは360度の展望で、カルスト台地全体の他、
権現山や桂木山などを眺める事が出来る。

帰りは、御鉢山の鞍部から直接家族旅行村の方に下山しました。
あっという間に、カルスト台地の丘を下り、樹林帯に入ります。
しばらく快適な道を下りると、家族旅行村の敷地内に入りますが、
旅行村内の方が、草が生い茂って道が分からなくなっていて、戸惑いました。

穏やかな日差しの中、太陽光で姿をクルクル変える、
緑の絨毯を敷き詰めた丘の、心地よい散策を満喫しました。

秋吉台には様々なハイキングルートがあります。
そのハイキングガイドは、以下のアドレスを参考にして下さい。
http://www.ymg.urban.ne.jp/home/akihaku/ryokou.site/haikinnguanai.html