大茶臼山(おおちゃうすやま)山行報告(12月31日)
コアラです。大晦日の山行報告です。
大茶臼山(標高413m)は、自宅や職場から西の方を見ると目に付く、
山頂に電波塔が乱立する特徴ある山である。
今年の4月や5月に早朝山行した武田山・火山と稜線がつながっており、
武田山から海岸部の鈴ヶ峰まで20kmにおよぶ大縦走が出来る。
一般的には、武田山−火山−丸山−大茶臼山
大茶臼山−柚木城山−鬼ヶ城山−鈴ヶ峰
と2回に分けて縦走することが多いようだ。
一度登りたいと思っており、大縦走する際に登るという手もあったが、
なかなか長時間家を空けられないので、年末休みの合間に登ってみた。
大茶臼山に登るには、色々な登山ルートがある。
広島市街から五日市ICの方に抜ける峠道があるが、
(昨年に広島高速4号線が開通してこの山をトンネルで抜けるようになり、
料金400円であっという間に抜けれるようになったが)
今回は、この峠道の己斐峠(こいたお)に車を止め、そこから登ることにした。
この己斐峠には浅野家の菩提寺である国泰寺というお寺があり、
忠臣蔵の季節には四十七士の法要が行われる事でも有名である。
実は12月29日(日)に電気屋にオイルヒーターを買いに行った際、
そのついでに登ってみようと己斐峠に行ってみたのだが、
山道に入って行って、一番広い道をどんどん進んでいったが、
稜線に出るあたりで深い藪に遮られて断念。
どうやら道を間違えたらしい。
帰りがてらに注意しながら進んで見ると、
登山口から5分くらいの位置にある民家跡の脇に山道があり、
その草に赤いテープが貼ってあり、マジックで大茶臼山左と書いてあった。
どうやら、ここが正しい登山道の様だ。
さすがに30分以上山を徘徊していたので、夕方で結構暗くなっており、
改めて登り直す気なれず、その日は諦めて電気屋に向かう事にした。
その際に、1つ北側の畑峠(はたたお)からは山頂まで車道が延びているので、
せっかくなので山頂までは行ってみようと、車で山頂まで行こうと考えた。
ところが畑峠まで行ってみると、
そこからの稜線沿いの車道はNTT専用道路ということで、
チェーンが張ってあり、一般車は通行止め。
車では登れない山のようである。残念。
その様な背景があったのだが、12月31日(火)の大晦日に、
マイカーのガソリンを入れたり、本を買うために外出する際、時間が作れたので、
年内のうちにリベンジすることにした。今回も夕方の山行であった。
●コースタイム
己斐峠登山口15:55−民家跡16:00−五月が丘への道分岐16:15
−大茶臼山三角点16:20〜25−無線中継所下の大岩16:30〜35
−民家跡16:50−己斐峠登山口16:55
民家跡からは樹林帯の中の展望のない尾根道である。
この登山道は、特有の形をしたブロックが敷き詰められており、急坂でもある。
ガイドブックには登りにくいので注意と書いてあったが、
ブロックの凹みが足がかりになって自分としては登りやすく、
ガイドブックには、民家跡地の尾根道への取り付きから
五月が丘への分岐の尾根まで、登り約40分とあったが、
15分くらいで登ってしまった。
逆に下りの方が滑りやすくつい慎重になり、
ブロックの凹みに上手く足がはまるように気をつけながら下りたので、
結構快適に下った割には、登りと同じ15分かかってしまった。
山頂の稜線には電波塔が4つ建ってあるが、
尾根道を上がると一番南の大きな建物のある電波塔に飛び出す。
ここまで一般車の入れない車道が延びている。
三角点のある山頂は、南から2つ目の電波塔のところである。
車道とは別に、稜線沿いに登山道が延びているので、そちらをたどる。
山頂からは、広島市街や広島湾を望むことが出来る。
若干時間があったので、北に稜線をたどり、他の2つの電波塔にも行ってみた。
山頂には人はいなかったので記念写真は撮れず、
荷物を置いて、山頂標識と三角点を入れて証拠写真を撮った。
一番南の電波塔から南東に稜線を少し下りると大岩があるが、
ここからの展望がすこぶる良い。
時間の許す限り、ここで展望を眺めていたい気分だ。
人工物の多い山なので余り期待していなかったが、
予想以上に展望が良く、得した気分になった山行であった。
2002年最後の山行だったが、来年も山行を色々楽しみたいものだ。