2001.7.15 松笠山 コアラ

コアラです。
7月15日に広島市内の松笠山に登ってきたので、報告します。
7月14日に岡山県と鳥取県県境の那岐山と宮本武蔵の里を訪れて、
帰りは眠くて途中のSAで仮眠を取ってしまったので、
自宅に戻ったのは朝明るくなってから(午前6時過ぎ)。
15日の午前中は家で寝ていましたが、午後になって雷雨の心配はあったものの、
山の虫がうずいて、広島近郊の山に行こうと、
「イラストで歩く広島の山へ行こう!」
(この間の8月の十方山トレッキング知り合ったイラストレーターさんが
書いている本。コアラは4月から愛用していました。)
に載っている山から近郊の2時間くらいで登れる初級の山を調べ、
松笠観音の魔除けの山桃の木が、7月初旬に花が咲くとあることから、
松笠山(標高374.6m)に登ることにしました。

松笠山は、コアラの自宅前を通る「戸坂中学校行き」
のバスに乗っていけばいいので、すごく便利。
自宅の裏にある牛田山の、戸坂住宅地を挟んでさらに裏側にある、
本当に近所の山です。

●コースタイム
戸坂小学校前バス停14:30−JR芸備線戸坂駅14:45
−龍泉寺14:50−千年滝14:55
−松笠観音寺15:15〜16:00(遅い昼食)
−展望台16:05−松笠山山頂16:30〜40
−下山口17:00−戸坂中学校バス停17:10

本には戸坂駅からのコースしか書いていないので、
バス停で下りてから駅までの道を探す。
途中コンビニで弁当と水等を買う。
駅は街の郊外の高台になったところにあり、
車が入れないような小さな道で、無人駅である。
芸備線の広島から2つ目の駅で、こんな感じである。
赤い鳥居をくぐり、龍泉寺でお参りして、千年滝へ。
ここは木陰で涼しくなっていて、おばさん3人組が、
シーツを引いて寝っ転がりながら、水浴びをしていた。
気持ちよさそうだったが、他に人がいないので入りにくく、
登り始めたのも遅かったから、まずは観音寺まで行こうと、先を急ぐ。
道は良いが、草は良く茂っており、5月の阿武山と同じ感じで、
私が進もうとした先で、草むらでガサガサ音がして、
トカゲや蛇が人の気配を察して、逃げようとしているところなのである。
草繁る道だったら足下に蛇がいても解らないから、イヤだなと思った。

松笠観音寺で、遅い昼食としてコンビニ弁当を食べる。
このお寺は住職がおらず、「松笠山の会」というボランティアの人達が
境内付近を綺麗に維持してくれている。
ちょうどそのボランティアの人達が来ており、庫裏でお茶を出してくれた。
おかげで弁当が美味しく食べられた。
寺の裏には御清水井戸があり、これはきわめて良質の軟水の名水で、
彼らはこの水を使って地ビールを作ろうという活動も行っている。


この会の設立趣旨は、松笠山の自然環境と史跡の保全、
市民と里山、市民間の交流の促進である。
ちょうど、中国放送が古墳の取材に来ており、
ボランティアメンバーが撮影クルーを案内をしていたとのこと。
私も彼らと合流し、彼らと色々山の話で盛り上がった。
お目当ての山桃の花も一緒に探したが、残念ながら咲いていなかった。

撮影クルーとボランティアメンバーは、観音寺境内を片づけて下山した。
私はまた単独で縦走を開始し、展望台に向かった。
展望台といっても、尾根の先端に岩があるだけで、
その岩に上がると、祇園方面の展望が得られる。
ここから山頂に向かって縦走するが、樹林の中で展望が得られない。
松笠山の山頂は一部が伐採され、温品方面や広島市街地方向が展望できる。
広島湾やそこに浮かぶ島々も眺望することが出来た。


下山すると、高台の上にある戸坂中学校の校庭の裏に出た。
中学校の校門まで下りて、バス停を探したがすぐには見つからない。
仕方が無いので高台を下りて下の住宅地まで下りていくと、
「戸坂中学校前」のバス停を見つけることが出来た。
中学校前とは全くの嘘。バス停名に偽りありである。
すぐに折り返しのバスが来たので、それに乗って自宅へ戻る。
下山後、温泉等には入らず。自宅でシャワーを浴びる。

今回は当日の気分で、しかも午後急遽決めた山行であったが、
確かに夏に登るには、広島市近郊の山は低くて、藪が深くて、暑い。
でも今回は、「松笠山の会」に知り合ったり、取材に立ち会ったり、
結構面白い体験や出会いがあり、近所の山に行って良かったと思った。
何事も積極的に行動する方が、人生楽しいことに出会えるようである。