二ヶ城山山行報告(by コアラ)
3月29日(土)は、近くの二ヶ城山(標高483.2m)に登りました。
この日はカナビーが昼寝をしたので、1人で気分転換にドライブに出ました。
当初は今週末がイベント最終日の広島市現代美術館に行くつもりでした。
この美術館のある比治山は、桜の名所でもあるので、ついでに花見もしようかと。
ところが、花見客の混雑緩和のため、比治山に上がる道が全て通行止め。
そこで美術館を諦めて、ついでだからちょっとドライブで遠出しようと、
広島駅の東側から自宅に戻るのに、駅前を通らずに、
温品の方から山越えで帰ることにしました。
その道は車道ですが、中国自然歩道になっています。
この道は、一昨年の7月に登った松笠山(標高374.6m)と
二ヶ城山の間を通過しており、その最高地点にあたる
蝦蟇ヶ峠(がまがとうげ)にある菰口憩いの森から、
それぞれの山に登るハイキング道が延びています。
今回、この峠から二ヶ城山に整備されたハイキング道が見えたので、
急遽登ってみることにしました。
急遽登ることにしたので、ズボンは山用でしたが、
靴はアウトドアにも使えるウォーキング・ビジネスシューズで、
リュックも持っていなければ、水も軍手も手ぬぐいも持っていません。
カメラだけ持って歩き始めました。
二ヶ城山は牛田山の背後から、
松笠山、二ヶ城山、木ノ宗山と続いている広島市東区の里山です。
それぞれの山は山麓が宅地開発化されているので、
それぞれ単独で登られることが多いです。
私は二ヶ城山以外は既に登っておりますが、この山だけは未登頂でした。
標高の割に雄大な山麓の緩斜面を広げています。
北の方から登るコースの方が、沢や岩があり面白そうで、
ガイドブックには、岩の上バス停から北からのコースを登り、
南の菰口憩いの森に下山するコースが良く紹介されています。
自分個人としては、バスで岩の上まで行き、そこから二ヶ城山を縦走して、
菰口憩いの森から松笠山を縦走して、自宅近くのバス停まで戻るという、
2山縦走のロングコースが良いかなと思っていました。
ただしこれだと、丸1日はかかってしまうので、
(ものすごく早朝に出発すれば、お昼過ぎには戻れるかもしれませんが)
なかなか妻子がいる時には実行出来ません。
岩の上からの北コースは、1時間ほど車道・林道歩きがあるので、
早朝山行の時に、マイカーで林道を入れるところまで入って、
北コースで軽くピストンすることを考えていました。
南の菰口憩いの森からのアプローチを余り考えていなかったのは、
北からの岩の上コースは、林道終点から登りは約1時間。
従って、2時間あれば充分帰って来れます。
それに対して南からの菰口コースは、下りで50分。
従って登りだと結構時間がかかってしまいそうだし、
地図上も山頂までのアプローチが結構長いので、
当初は余り念頭に考えておりませんでした。
今回は余り念頭に置いていなかった南からのコースになります。
●コースタイム
菰口憩いの森15:10−千人塚入口(散策)15:30〜35
−鉄塔下15:40−矢口方面分岐15:45
−二ヶ城山山頂15:50〜16:00−矢口方面分岐16:03
−鉄塔下16:08−千人塚入口16:15−菰口憩いの森16:30
ハイキングルートは整備が良くされてあり、
下草も刈られていて、広く歩きやすい道でした。
山自体は結構大きい山で、菰口憩いの森からは結構遠くに山頂が見えています。
小さなアップダウンがある稜線を縦走する感じですが、
道が良いために結構距離が稼げます。
道自体は上方は開けていて明るいのですが、両脇は木々に覆われて、
早春なので木々の隙間から展望が得られる程度です。
千人塚という矢印があったので、ちょっと行ってみることに。
この道は赤テープで示されているのですが、ほとんど踏み分け程度の道。
かなり下がったのですが、なかなか目的地に着かないし、
これ以上高度を下げると戻るのがしんどいので途中で断念。
約5分くらいの時間のロス。
戻ってみると、その看板に「約350m、思ったより遠い」といたずら書きが。
はじめからこれに気付いていたら、行かなかったかな?
しばらく上がると、送電線の鉄塔下に出る。
送電線の下が線状に伐採されており、非常に展望が良い。
東側には、昨年の2月にQちゃんと登った呉婆々宇山(ござそうやま)
の稜線と電波塔が見える。
北西側には、一昨年の5月に登った阿武山・権現山の稜線や、
三篠川を隔てた向こうに白木山(昨年7月に登ったしんどい山)山塊
が見える。ここからは岩が出始め、山道らしくなる。
急な山道を5分ほど上がると、三叉路になっている。
左が北側からの登山路になる、矢口・岩の上方面への道。右が山頂へ。
地形図だと山頂で合流するようになっているので、ちょっと違う感じだ。
直ぐに山頂に着くが、岩場があり、その上からの展望が良い。
しかし、方向は一方向のみで、温品から広島市街地方面が望め、
広島湾やそこに浮かぶ似島、金輪島、能美島、江田島などの島々や、
左の方には呉婆々宇山や呉方面の絵下山、灰ヶ峰などが遠望出来る。
二ヶ城跡という看板があり、どうやら山城跡らしいが、
特段それらしき形跡は無かった。
山頂からは他に2ルートの道が延びており、赤いテープが貼ってある。
登ってきた道よりは悪い道で、案内板とかも無いので、
どこに下りるかは不明である。
地形図等で確認すると、どうやら一つは木ノ宗山に縦走するルートみたいだ。
ただし、ガイドブックには、悪路なので初心者は入らないようにとある。
ちょっと入ってみたが、踏み分け程度の藪の深い道である。
景色と午後の日だまりを堪能した後は、マイカーなので同じ道を戻った。
靴がビジネスシューズ系なので、鉄塔下の岩場まではやや慎重に下山した。
全体としてアップダウンのある長い道だけに、
登り35分、下り30分と、余り差が出なかった。
ほとんど荷物のない手ぶら山行だったためか、
ガイドブックのコースタイムよりは、だいぶ短い時間しか要しなかった。
今度機会があったら、北からのルートでも登ってみたい。
下山後、憩いの森を少しブラブラしてみたが誰もおらず、
桜の木なども全く咲いていなかった。
人がいないのに、何故か駐車場に市会議員の宣伝カーがいて、
支援を連呼していた。
統一地方選で、広島市議選があるのです。
家には午後5時過ぎくらいに着いた。