比婆山・帝釈峡の紅葉狩り報告。

10月27日(日)は、朝9時から官舎の庭掃除当番があり、
それを済ませてからの出発でしたので、その後子供の準備等もあり、
結局出発は11時頃とかなり遅めに。
広島ICから山陽道・広島道・中国道と高速を乗り、庄原ICで下りる。
途中、七塚原SAで昼食をとりました。

◎吾妻山国民休暇村
> 当初は吾妻山の国民休暇村に泊まって、
> 比婆牛の懐石でも食べようかと思っていました。
> というのは、吾妻山は本当に簡単な山で、
> 休暇村から40分くらいで山頂まで登れてしまいます。
> これだったら、妻でもゆっくりなら登れそうだし、
> カナデは私がダッコして登ろうかと思っていました。
> 子供と妻に、広島の山の紅葉を見せてあげたくて。
途中遠回りになりますが、直接六ノ原に向かわずに、
まずは本来行きたかった吾妻山国民休暇村に向かいました。
向かう途中でだんだん天気が悪くなり、休暇村に着いた時は最悪。
雨どころかみぞれ混じりの悪天候でした。
元々出発が遅れたので、吾妻山登山は出発時から諦めていたのですが、
出来れば休暇村周辺の池ノ原を散策して、
吾妻山の紅葉狩りを妻子と楽しもうと考えていました。
しかし、妻はこんな天気では歩きたくないということで、
二人は休暇村のラウンジで休息をとり、
私一人だけ10分ほど散策してきました。
天気は悪かったですが、吾妻山の紅葉と池ノ原周辺の草紅葉を堪能しました。

◎比婆山六ノ原(県民の森公園センター)
> 比婆山の山麓の県民の森の予約が取れました。
> こちらは洋室で素泊まりで約6000円。
> 夕食が3000円からで、朝食が900円。
> 従って、一人あたり約1万円と、休暇村よりは高め。
その後、吾妻山休暇村から比婆山の県民の森六ノ原地区に向け、
山腹の周回路で向かう。すれ違いが出来ないほどの狭くくねくねした道なので、
結構時間がかかり小1時間。
途中、比婆山最高峰の立烏帽子山に20分で登れるところに駐車場があり、
吾妻山に登らなかった場合ここに立ち寄ることも考えていたのだが、
天気が悪かったので諦めて、直接県民の森六ノ原地区に向かった。
県民の森には、チェックイン開始時間の午後4時頃に到着。

県民の森公園センターは、とっても綺麗で快適な宿。
値段も休暇村よりは高いが、リーズナブルだと思った。
我々は洋室だったが、バストイレ付きで、ベッドが4つ有り、
集団で泊まるのも良いかもしれない。
バス付きは、赤ちゃん連れにとってはありがたかった。
カナビーは、早速部屋の中を喜んでハイハイしていた。
1階には大浴場があり、とはいってもこじんまりしたもので、
温泉ではないので、朝は入れない(夜は10時まで)。
日中は、登山者向けに日帰り入浴をしている。
前回ツアーで比婆山登山に来た時には、
下山後の温泉は東城町の日帰り入浴し施設に行っている。
公園センターのお風呂は狭かったので、その方が良かったと思う。

食事は色々なコースがあったが、
我々は一番安い「お山の夕食」コース3000円。
余り量はなかったが、7品くらい付いて和食ながら、
生春巻き風とか、かも肉を焼いた料理とか洋風にアレンジされたものもあり、
結構おいしかった。比婆牛を食べたかったが、
こちらはすき焼き5000円から、ステーキは5500円からで、
今回はチャレンジしなかった。

◎立烏帽子山・池ノ段
> 比婆山の山頂(御陵)は登頂済みですが、
> 比婆山系の最高峰の立烏帽子山には未登頂なので、
> 朝飯前にひょこっと登ってくるかもしれませんが。
早朝、最高峰の立烏帽子山(標高1299m)と
池ノ段(標高1279.5m)に登ってきました。
比婆山の縦走というと、六ノ原の県民の森管理センターを起点に、
六ノ原−出雲峠−烏帽子山−御陵−越原越−池ノ段−立烏帽子山−六ノ原
と周回するのがメインルートである。なお比婆山の山頂は御陵。
昨年の6月にツアーで来た時にはゆっくり歩いたこともあって、
御陵から直接六ノ原に下りてしまった。
従って、今回後半の池ノ段と立烏帽子山に登ってみようかと思っていたのである。

宿の人に早朝立烏帽子まで登ろうと考えていると話したら、
大体4時間近くかかるので、朝食までに戻るのは難しいと言われた。
では、車で立烏帽子の駐車場まで行ったらどうかと聞いたら、
(実は立烏帽子の駐車場まで、六ノ原から約40分くらいかかる)
駐車場から山頂まで約20分なので、早朝行けることは行けるが、
今日の夕方山頂付近では雪が降っているらしいので、
早朝は駐車場までの道が凍結して車では上がれないと言われた。
要は、歩いて登るにしろ、車で登るにしろ、朝食後に登った方が良いとのこと。

部屋に戻って地形図やコースガイドをにらみながら熟考した結果、
危険なことはしたくないので、車で行くのは却下。
やはり歩いて登った方が山の充実感があるので、
六ノ原−越原越−池ノ段−立烏帽子山−六ノ原の周回なら、
自分の足なら休憩込みで2時間半で行って戻れると判断、
朝の5時から5時半の間に出発すれば、8時までには戻ってこれるので、
歩いて池ノ段と立烏帽子山に登ることにした。
(朝食の時間は、バイキングで7時半から8時半)

朝5時頃目を覚まして外を見ると、天気は悪くはないが、まだ真っ暗。
しかも宿の玄関が開いていない。
6時くらいには外も明るくなって、散策している人も見かけた。
どうやら玄関が開いたようで、私は予定を変更して、
比婆山(御陵)の対面にある毛無山(標高1143.7m)に、
六ノ原−毛無山−出雲峠−六ノ原の周回で登ることにした。
登り1時間、下りは遠回りなので1時間、計2時間のコース。
これならば6時に出ても8時には戻ってこれる。
山の道具(靴等)を車の荷台に入れていたが、なんと車のキーが見つからない。
妻とカナデが起きないようにこっそり捜して、ようやく出発出来たのが6:20。
これだと毛無山もゆっくり登れそうもない。

山は諦めて、とりあえず車で立烏帽子駐車場を目指して行ってみて、
凍結してダメなら諦めて、沿線の熊野神社や那智の滝、
熊野の大トチでも観光しようと思い、車で出発した。
熊野神社あたりから立烏帽子山が見えるが、確かに白くなっている。
どうやら、雪は積もっていそうだな?
駐車場への道の最後1キロくらいが積雪していた。
緊張して運転したが、凍結もしておらず、圧雪もされていなかったので、
自分の車が4駆だということもあり、難なく駐車場に到着。
狭くて急な道だったので、下りの方が気を付けないといけない。
とにかく7時前に駐車場に着いたので、30分を目処に周遊することにした。

●コースタイム
駐車場7:00−立烏帽子山7:10〜15
−池ノ段7:20〜25−駐車場7:35

山頂付近は完全に紅葉も終わっており、枯れ木の様相。
雪も靴のくるぶしあたりまであり、完全に雪山の様相である。
昨日初冠雪ということもあり、非常に歩きやすく、
凍結して滑って危険ということも無く、順調に高度を稼ぐ。
立烏帽子の山頂には、10分もかからず到達してしまった。
最後の登りの部分が、急な岩場となっているので、下り際は要注意。
余り展望はないが、南の方がすこし開けていて、
池ノ段や福田頭、龍王山などの山塊が見える。
池ノ段は、大雪原となっていて素晴らしい。
立烏帽子山からはすぐ下に見え、なだらかな下り道なので、
急な岩場のピストンはやめて、池ノ段の方に下りることに。

池ノ段は広い草原となっている山頂で、360度の展望。
そこからは、比婆山(御陵)の稜線や吾妻山が雪に覆われて見える。
烏帽子山と吾妻山の間に大膳原の平原があるが、
(昨年の9月にQちゃんと行って、ゆっくり昼寝をしたところ)
そこは真っ白な雪原となっていた。
たった1ヶ月で、こんなに気候や景観が変わってしまうとは?
池ノ段の草原を周回して三角点を捜したが、残念ながら発見出来ず。
池ノ段から鞍部に戻り、そこからは立烏帽子の山腹を巻いて駐車場に。
この道は車が通れるほどの幅で傾斜もほとんど無く、
快適なハイキング道である。積雪がなければ、ビジネス靴でも大丈夫そう。
帰りの車は積雪のある箇所はかなり慎重に運転したので、
宿に戻ったのは8:10であった。

この前の日の夕方初冠雪となり、紅葉狩り山行の予定が雪山山行に。
でも、処女雪を踏みしめながら誰もいない静寂な空間を一人占め出来、
東は道後山から西は猿政山までの中央中国山地の雪景色を堪能出来、
わずか30分だけの楽しみでしたが、そこの部分のみは満足出来ました。

◎県民の森散策
> ブラブラと山麓部を紅葉狩りしているしか無いと思います。
> 山頂付近はやや盛りが過ぎた感じ(1週間前がベスト?)らしいので、
> ちょうど山麓部が良い時期かもしれません。
> いずれにしても、カナデにとっては初アウトドアなので、
> どんな感じになるか楽しみです。
山麓の紅葉はちょうど盛りで、素晴らしかったです。
翌日も雨が酷かったのですが、
ちょうどチェックアウトの10時頃雨が一時止んだので、
簡単に3人で散策しました。
ハイキングとも言えない感じで、風が強く寒かったので、15分程度でした。

◎帝釈峡
> 昨年11月中旬に行きましたが、もう紅葉は終わって枯れ木の山でした。
> 10月末だとまだ最盛期ではないかもしれませんが、
> 馬車での渓谷めぐりや遊覧船でのダム湖めぐりが出来るので、
> 平日ということもあり混みすぎの心配は無いと思うので、
> 観光気分で楽しんでこようかと思っています。
帰りに帝釈峡に寄りました。
10時半頃に比婆山麓を出発し、帝釈峡についてのは午後11時半頃。
帝釈峡は観光のポイントしては、大きく
北の帝釈天永明寺から素麺滝までの渓谷のエリアと、
南の神龍湖のエリアに分かれる。
まずは、渓谷の方の駐車場に行ったのですが、着くやいなやザアザア降り。
カナビーも寝てしまっていて、起きる気配なし。
というわけで、1時間以上も車の中で待機してしまいました。
天気は時々晴れたり、ザアザア降ったりの不安定な天気。

カナビーが目を覚まして、ミルクを飲んだりして、スタンバイOKは午後1時頃。
雨の中渓谷を歩くのはイヤというので、往復馬車で行くことに。
往復一人1000円でした。
馬車は帝釈峡途中の雄橋という天然橋(世界三大天然橋らしい)まで行き、
そこで10分ほど休憩して戻る。
馬車のおじさんの話だと、紅葉は1週間早いらしく、
紅葉はしていたものの、黄色い葉が多かったのですが、
まだ盛りには遠く、今一つでした。
来週の週末には、渓谷が真っ赤に染まるそうです。
紅葉は1週間ずれただけで、だいぶ雰囲気が変わってしまいますから、
結構ぴったりはまった時期に行くのは難しいですね。

カナビーはあちこちキョロキョロ見て奇声を発していましたが、
肝心の渓谷の方はほとんど見ていませんでした。
雄橋に着いてから、その先の断魚渓あたりまで散策することは可能なのですが、
雨も降り始めていたし、紅葉も今一つだったことから、
ほとんど雄橋の下で雨宿りをしておりました。
馬車で駐車場に戻ってから、その前の食堂で遅めの昼食をとる。
座敷に上がったので、カナビーはハイハイ出来て嬉しそう。

その後、南の神龍湖のエリアに向かったのですが、
こちらの方がダム沿いの紅葉は綺麗だったです。
こちらはダムの周辺を橋などを通って周遊出来るハイキング道と、
湖面から遊覧船で眺める(1000円)のと出来るのですが、
着いた頃かなり雨がひどく、風も強くなって寒かったので、
ダムを渡る橋の上から車窓から景色を眺めるだけにしました。
カナビーはスヤスヤ就寝中。全く景色は見れませんでした。
その後帝釈峡リンゴ園に行きました。
当初はリンゴ狩りや食い放題やバーベキューをしようかと思っていたのですが、
あいにくの天気なので、とりたてのリンゴを1箱買って帰りました。

帰りは、上下町、甲山町等を通って、山陽道久井三原ICから広島ICへ。
自宅に着いたのは、午後6時過ぎでした。
2日とも冬型の気圧配置だったため、中国山地方面は日本海型の天気で雪雨。
カナビーの初アウトドアは悲惨なもので、
ほとんど車に乗って寝ているだけでした。
車に弱い妻とカナビーにとっては疲れただけの旅行、
私にとっては、早朝の立烏帽子登頂を除けば、運転していただけの旅行でした。
1泊だったので無理に出かけましたが、日帰りだったら行かなかったでしょうね。
金土にしていたら、すごく良い天気だったのですが、
宿を取るのに金曜より日曜の方がとりやすいと思って、日月にしました。
独り身の時のように、ぱっぱと判断して物事が決められないので、
こればかりは仕方がないですね。
久々に雨にやられたアウトドアでした。