アミューズトラベルのツアーに参加したので、簡単に報告します。

このツアーは10月6日(日)ですが、
ちょうど妻子が実家に帰っている頃なので、何か良い企画が無いかなと思って、
旅行会社の山行ツアーをチェックしていたら、このツアーが目にとまる。

大万木山、琴引山自体は、マイカーで簡単に登れるし、その方が安い。
縦走はツアーにでも参加しないとチャンスがないので
(剣山・三嶺縦走もそう言う視点で参加したのだが、ツアーが成立せず残念)
今回TELしてみたら、もう満員だとか。
とりあえずキャンセル待ちを入れておいたら、空きが出たと連絡があり。
結局、四国の山行(笹ヶ峰・三嶺)を1泊2泊に変更して、
しかも日程を土日月を金土に変更した。
結果的には、四国山行の方は日程を変更したために、
最高の天気の中の笹ヶ峰登山と三嶺登山となり、
今年最高の山行であったので、良かったのだが。
ただし、このアミューズのツアーは、雨天の中の山行となってしまい、
単独行なら取りやめたであろうが、ツアーだとそうはいかず、なかなか辛い。

●コースタイム
滝見コース駐車場10:05−権現滝10:20−避難小屋10:25〜30
−地蔵堂10:55〜11:00−水場11:25−頂上小屋11:40
−大万木山山頂(昼食)11:45〜12:10−1144m峰12:30
−展望台12:50−草峠13:45〜50−県民の森14:05〜10
−草ノ城山入口14:45−祖父窯15:00〜05−下川郎15:35〜40
−930m峰16:20−琴引山山頂17:00〜05−スキー場17:50

●大万木山(広島県側はおおまんぎやま:島根県側はおおよろぎさんと呼ぶ)
標高1218m。ブナの天然林が有名で、
平坦な山頂部と広大な山容が特徴的である。
広島県と島根県の県境に位置するが、山麓は島根県民の森として整備されており、
一般的な登山道も島根県側からで、島根県の山とされている。
広島百山などには選定されていない。



島根県側からの登山口は、沢沿いの滝見コースと渓流コース、
尾根沿いの権現コースの3つがある。
良く登られる、登り滝見コース、下り渓流コースの周回だと、
歩行時間は約2時間半。お気軽な山行コースである。
今回は、滝見コースから登る。
年輩者が多いせいか、かなりゆっくりしたペースで登る。
途中避難小屋と地蔵堂で短い休憩をとる。
ツアー登山だと、滝とか避難小屋とか色々みたいものがあるのに寄れずに困る。
地蔵堂までは沢沿いのコースで、ここから毛無山からの稜線と合流し尾根沿いに。
山頂の少し手前に水場があるが、山頂付近で水場があるのは、
ブナの保水力の賜だろう。
後でガイドブックを読んだら、かなり美味しい水とのこと。
ツアーだったので、ここでも立ち止まらなかったのは残念。



山頂付近にも頂上小屋という避難小屋がある。
登山口から簡単に登れる山なので、雪山登山時や大縦走者向けであろうか?
山頂小屋前にトイレがあるが、女性ハイカーで長蛇の列。
仕方がないので、その辺で用を足す。
頂上小屋の中を覗くと、外が寒いせいか、
食事をとっているパーティでごった返していた。
本当の山頂はそこから少し離れたところにあり、かなりだだっ広い。
ブナ林に囲まれて展望はないが、上方はかなり開けていて明るい。
広場の真ん中に二等三角点と山頂標識があり、記念写真を撮る。
マムシ注意の看板があり、不気味。山頂でツアーで用意した弁当を食べる。
このあたりから雨が降り出す。



●大万木山−琴引山間の縦走
食事後、琴引山に向けて大縦走を開始。
一旦急坂を下って、登り返して1144m峰。
ここで、渓谷コースが分岐している。
その後次のピークが展望台。唯一縦走コース上で展望が得られるところ。
前方には遙か彼方に琴引山が見える。あんなところまで縦走するのか?
振り返ると大万木山が見えたら良かったのだが、1144m峰が邪魔。
この後、ものすごい急坂を転ばないに様に気を付けながら下りる。
その後は極端な急坂はなく、ひたすら琴引山に向けて歩くだけであるが、
展望は全くない。ただし雨天だったので、樹林帯の中の歩きはありがたかった。
ただしこの山塊、林道開発がかなり山頂部まで進んでおり(自然破壊)、
出来たばかりの林道が我々の歩いている稜線の直ぐ直下を走っている。
ちょっと興ざめである。

草峠で林道と合流。この後鋭いピークがあるのだが、
ここは林道で巻いて、県民の森の四阿まで歩いてしまう。ここで小休止。
ここからまた山道歩きだが、コースで唯一地形図に名前のあるピークが草ノ城山。
三角点もある。山頂で写真を撮ろうかと思っていたが、
ここのピークも巻いてしまった。残念。
ほとんど休憩を取らずに、しかも登りでかなり時間を食ってしまった関係か、
結構良いペースで歩いているので、結構大変。

●琴引山
5時に下山予定だったが、その時間にやっと琴引山山頂直下の琴引神社に到着。
この神社は、大国主命(おおくにぬしのみこと)と
伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀っている。
大国主命が琴を弾きながら国造りをするため、
この山に籠もったとされている。名前もここから来ている。



山頂は狭いので交代で登り、記念写真を撮る。
中には山頂には上がらない方もいた(中高年の女性に多い)。
山頂にはケルンがあり、360度の展望だが、霧に覆われて全く視界無し。
二等三角点がある。標高1013.4m。
かなり暗くなっていたのと、雨で岩が滑ったのか、
私は山頂から下りる時に足を踏み外してガレ場を落ちてしまった。
前から1回転する感じで背中から落ち、頭を下にした状態で数m転落。
リュックから落ちたこともあり、怪我はなかった。
手で岩につかまってすべりを止めたために、手に若干の擦り傷。
インストラクターの方がビックリしていた。

琴引神社まで戻り、そこから全員で下山を始める。
主な登山ルートとしては、フォレストパークスキー場からのコースと、
琴の岩屋を経由するコースとがあり、
琴引山単独の登山だと、この両方のコースを通る周回コースが多い。
登山時間は約2時間半。こちらもお気軽な山行コースである。

今回はより短い、フォレストパークスキー場への下山となった。
途中、大神岩、弦の清水(水場)、十畳岩などの見所があるが、
暗くなっていることもあり、下山を急ぐことから、全く立ち寄らなかった。残念。
私は一度転けたこともあり、足場が濡れて泥だらけで結構滑るので、
かなり慎重に下りた。他の参加者は中高年で脚や目は私よりも悪いはずなのに、
結構ハイペースで下山しており、かなり差が付いてしまった。

自分は登りは結構良いペースで登るタイプなので、
単独だったらこんなに暗くなるまで歩くことにはならないので、
今回暗くなってからの下山で、そのため転けてしまったので、
ちょっと気分的には納得しなかった。
集団登山だとどうしてもペースが遅くなって、
結果として後半ペースを上げることになるので、自分は余り好きでない。

●今回の参加者
私が一番若い感じで、ほとんどが中高年の男女。
一人だけ同年代くらいの女性がいたが、その人は単独参加者で、
ほとんど他の人とはしゃべっていなかった。
他にも単独参加者はいたが、結構皆さん顔なじみみたいで、
色々和気わいわいとしゃべっていた。
自分は余りしゃべる相手となる人がいなかったのと、
話題も今一つ合わなかったため、インストラクターとしゃべった以外は、
自分の前後を歩いていた中高年の女性(自分の母親くらいの年令か?)と
簡単にお話しした程度で、ほとんどもくもくと雨の中を歩いていました。
十方山のツアー登山の時には、
イラストレターさん、モーリン、Qちゃんらと知り合い、
その意味では、その後の広島山行を面白くする上で、楽しい山行でしたが、
今回はその様な点では、期待はずれでした。

今回の参加者には、数名百名山完全登頂者がいるのにはビックリしました。
私とお話しした中高年の女性もそう。
完全登頂者の大半の方は、アミューズのツアーで5年位かけて達成したらしい。
山MLのSWさんの今回の北東北単独行のように、
1回のツアーで北海道や東北などを大遠征して、
3〜5座くらいの百名山をピークハントするツアーが多く、
このような企画だと、人も多く集まるらしい。
このような地元の山の縦走企画とかは、百名山卒業者が多く参加するみたい。
完全登頂はまだの参加者でも、90座近く登っている人は結構いるみたい。

コアラとしては、未登頂の遠方の百名山は、今登っても金がかかるので、
関東に戻ってから登ろうと思っている。当面は、西日本の二・三百名山かな?
おそらく今後は、広島では雪山以外はツアーでは山行しないかもしれません。
(寄り道したい派の自分は、ツアー登山には余り向かないかな?)