◎中央線沿線の山 高畑山・倉岳山山行報告(byコアラ)

コアラです。3月に参加したらくきょの会の山行、
中央線沿線の山、高畑山・倉岳山の山行報告をします。

●日にち:3月13日(土)
●参加者:コアラを含めて全部で9名。大半が中高年の方々です。

9時半に中央本線鳥沢駅集合。
コアラは、ホリデーパスを使って参加したので、運賃は2300円で済みました。

●コースタイム
JR鳥沢駅9:45−虹吹橋10:05−小篠貯水池10:15〜20
−石仏10:45〜55−仙人小屋跡11:30〜45
−高畑山(昼食)12:10〜50−天神山13:15〜20
−穴路峠13:25−倉岳山13:45〜14:20
−立野峠14:40〜50−水場15:00−月野根沢15:20〜35
−車道15:55〜16:00−JR梁川駅16:20

天気予報に反して、4月後半並の暖かい好天でしたが、
それが災いしてか、少しかすんで遠方の見通しは効かなかったです。
富士山もかろうじてうっすらと見えた感じで、写真には写らなかったです。

らくきょの会の皆さんとは、2年前の至仏山以来でしたので、
しばらくぶりにお会いする方ばかりで、懐かしかったです。
私はしばらくぶりの山行でしたので、丸1日歩いたのは12月以来かな?
結構汗をかいて疲れました。
1月の裏筑波鍋会や2月の岡山・広島山行は、半日山行や早朝山行でした。

●山行の詳細
鳥沢駅を出て国道20号を右折。
国道から小道を右に入り、踏切で中央線を渡り民家の間をぬけてゆく。
桂川にかかる虹吹橋を渡るが、川が深く段丘を刻んでおり、
川を見下ろすと、底の小石が透けて見えるほど水が綺麗である。
橋を渡った後、集落の中を右に左にと小間切れに曲がり、山の方向を目指す。
どの民家の庭にも満開の梅が咲いている。
本当にのどかな春の田舎の風景の中を歩いていった。

小篠貯水池に到着。ここから山道がはじまる。
振り返ると扇山が大きく正面に見える。
山道は沢に沿って雑木林の中に延びている。
高畑山と穴路峠の分岐点には石仏があり、ここで小休止。
右に折れると高畑山へ、左に直進すると穴路峠、さらに秋山村へと至る。
右に折れ、山腹を巻くように登っていく。
やがて右手の展望が開け、扇山から百蔵山、そして眼下の町並みが見える。
ゆったりしたつづら折りの、落ち葉を踏みしめる気持ちのいい登りが続く。
ひと山越えると、木の枝に鍋やヤカンがぶら下がった、奇妙な場所に出た。
まわりには廃材も散らかっている。いつの時代か知らないが、
ここに高畑山仙人と呼ばれる老人が住んでいたらしい。

道標にしたがって左手のヒノキ林の登りとなる。
鬱蒼としてうす暗い斜面を登り切り、小尾根に合流。
しばらく尾根をたどると、正面が大きく開け、
高畑山頂上(標高981.9m)に着いた。ここで昼食を取る。
道志山塊・御正体山の右手に、ひときわ大きくそびえているはずの富士山は、
裾のみが見えるだけで、春霞に包まれて、昼食後も全容を見せなかった。
高畑山は、大月市が選定した「秀麗富士12景」のひとつであり、
富士山の写真が載った新しい案内板が設置されている。
富士山の写真が撮れなかったので、案内板の写真をアップで撮ったが、
後で現像してみたら、結構上手く富士山の写真が撮れていた。
南側には今倉山、菜畑山、朝日山、赤鞍ヶ岳などの道志の山々が連なり、
文句なしに素晴らしい景観である。
北面は扇山、権現山が重なり、百蔵山の左手に、
雁ヶ腹摺山、大菩薩嶺、大蔵高丸、滝子山など笹子山塊が連なって見える。

頂上からいったん急な下りの後、東へ尾根伝いに下降していく。
コブ状で視界が効かず、標識だけが立っている天神山(標高876m)を過ぎ、
ほどなく穴路峠に出た。この峠は昔、大月市と秋山村を結ぶ生活道であった。
モノの運搬と同時に文化も伝わり、
人々の暮らしに峠道は深く結びついてきていた。
峠から急坂の尾根道を明るい陽光をあびながら登ると、平らな稜線に出た。
その稜線の右端に、倉岳山(標高990.1m)の標識が立っている。

倉岳山の山頂からは、富士山の全容が高畑山よりハッキリと見えたが、
霞んでおり、カメラに収まるほどではなかった。
この山も富士山の写真が載った新しい案内板が設置されているので、
ここでも案内板の写真をアップで撮ったが、
こちらも結構上手く富士山の写真が撮れていた。
北側は樹林越しに中央本線沿いに広がる街並みや山並みが望めるし、
開けた南東側には無生野の集落が見えた。
山と高原地図をにらみ合わせて丹沢山塊の山名の同定を行ってみた。
山ML企画で以前登ったことのある、
大室山、檜洞丸、丹沢最高峰の蛭ヶ岳などが同定できた。

道標に沿って駆けるように降りていくと、立野峠に出た。
立野峠には、真新しい木製の道標が立っており、
右に下ると秋山村浜沢、直進すると細野山を経て寺下峠に至る。
梁川駅方面へは左折して、
ヒノキの植林された斜面を10分ほど下ると沢に出た。
苔むした岩にちょろちょろと流れる月尾根沢に沿って、
水音を聞きながら下り、途中小休止を入れて、
里に近づいたと思ったら、車道に飛び出した。
桂川を梁川大橋で渡ると、
国道20号から少し上がって中央本線の無人駅・梁川駅に着いた。
全員で10分後に来た列車に乗った。

八王子駅で途中下車して、焼鳥屋で反省会を行った。
コアラは遠いので、反省会は盛り上がっていたが、
1時間ほどで中座した。
今回は下山後の温泉は無かったが、らくきょの会の場合、
温泉よりは飲み会の方が優先される傾向にある。
今回中央線沿線の山で、適当な温泉が近くに無いことや、
公共交通機関利用なので、機動力が無かったことも一因かと思う。

●まとめ
中央線沿線の山は、ホリディパスでいけるし、
ちょっとつくばからは遠いですが、気軽に行ける山域ですね。
もう草木が茂るシーズンになってきて、シーズンから外れてしまいましたが、
今年の晩秋から早春にかけて、もっと中央線沿線の山を歩いてみたいと思います。

コアラが登ったことのある中央線沿線の山
高尾山、城山、影信山、陣馬山、扇山、岩殿山、高畑山、倉岳山

これから登ってみたい中央線沿線の山
高柄山、百蔵山、高川岳、滝子山など