美ヶ原クロカン報告(byのび太)
2月5日〜6日
5日、7時30分ごろ新宿発、午後クロカン教室
美ヶ原高原ホテル泊
6日、午前自由行動、1時40分の送迎バスで諏訪へ
(上諏訪片倉館で温泉入浴の後、帰る)
●クロカン教室
初日は宿でやっているクロカン教室に入ったのですが
先生はちょび髭生やして、小太りの
3枚目お笑いタレントみたいな人でした。
クロカンは、ゲレンデのリフトのつなぎで
ばたばた歩くのとは違い、平坦なところでもそれなりにちゃんと
滑れるので、結構面白く、なかなか良かったです。
実際、スキーをつけると、冬山の感覚より
かなり速く移動でき、地図の上でこのぐらいまで
行けるかな?と思っていたより、かなり広い範囲を
歩き回れました。
講習も、インストラクターが我々が若いと勘違いし
王ヶ頭近く〜塩くれ場〜茶臼山近く、と
思いもよらぬ広範囲を移動しました。
ただし、方向を変えるのが・・特に多少の下り傾斜で
滑っているときに方向を微妙に変えるのが
なかなか難しくすぐにこけました。
初日は景色も良く・・・北・南・中央アルプス・
御岳・乗鞍・富士山・浅間山・戸隠と
360度すべての景色が見えました。
●フィールドサイン
また、稜線の吹きさらしなので、動物はあまり
いませんでしたが、キツネと鹿の足跡はありました。
クロカンの講師の人は自然観察員もしているみたいで
何かそういうことを書いた腕章をしていました。
で、その人の話では、キツネは肩幅が狭く
足跡が左右ニ列にならず、一直線になるということでした。
なお、ラッキーにも帰りの宿の送迎バスの中から
路肩に鹿がいるのを見かけ、近くの藪を駆け上がりましたが
とりあえず、藪に入ったところで
しばらくじっとしていたので、
白い尻尾の特徴的な後姿をゆっくり拝めました。
●夜
その夜は話が盛り上がって、深夜に至ってしまい
翌朝はみんな寝坊気味で、朝食開始時間に間に合ったのは
私とメグのみです。
会話の中で次々飛び出した新造語のうち
覚えているものの見出しをあげておきます。
・弘法も筆(おろし)の誤り
・罵倒観音
・フロカン
(これは、「クロカンってなぁに?、私アオ・・なら知ってるけど・・」
という過去の発言から派生している)
●目覚めると・・・
日曜は目覚めると、ビーボ君とナイスバディーさんが
不調で、特にビーボ君は一週間以上前からの
腹痛が再発して食事もできないということで
9時30分のバスで帰ってしまった。
ナイスバディーさんものどが痛く風邪気味で1日
宿で寝ているとのこと。
私もなんか時々くしゃみがでて、風邪っぽいので
自由に調節が聞くように、個人行動にしようと
思い、みんな(コアラ・メグ・H・オッシー)とは
別行動で、一人で出かけることにした。
これには、昨日すぐ近くまで行って見た
王ヶ頭がアンテナ塔が林立する間にホテルが
立っている開けっぴろげの丘という
印象でどうも行く気が起こらなくなっていたことも
手伝っています。
この日は荒れるという天気予報に反して
朝起きたときは八ヶ岳などもきれいに見え
上空は暗雲が垂れ込めていたものの
まぁまぁ良い天気でした。
しかし、西の方は全く曇っていて
食事している間にも、どんどん下って行き
出発したときは、雪まで降っていました。
風があって、吹き降りだったので吹雪とも
言えますが・・・量が少ないので
吹雪きといえるかどうか・・・
●一人で出発
みんなが出発して、一呼吸おいてから出発しましたが
しばらくはみんなの後姿が見えていました。
私はみんなが西の王ヶ頭を目指したのに対して
南の樹林の中に入ってアニマルトレッキングをしようと
考えていたので、途中で南に向かい
人っ子一人おらず、トレースもない
全くの雪原を気持良く滑って行きました。
ところで、今年は例年にない異常な雪の少なさで
5〜10cmぐらいしか(去年は何mも積もったらしい)
なく、そこここに潅木や草や石が表面を
出していて、結構滑りにくかったのですが、
それでも、この夜の間に結構雪が降ったのか
しばらくするうちに、新雪で昨日に比べて
はるかに滑りやすく、気持が良いことが
わかり、アニマルトレッキングをやる気が失せて
とにかく、稜線上をどんどん滑りたくなり
南へ南へ気持良く滑って行きました。
天気も曇りがちで雪も降ったりやんだりしていましたが
それでも天気はどちらかというと
回復傾向のようで、近くはもちろん
八ヶ岳や浅間山まで見え隠れしていますのでますます気持が良いです。
昨日、講習で来たあたりまで達して、これ以上行くと
樹林が離れるし、時間的にもアニマルトレッキングは
出来なくなるという所まで達して
少し迷った末、ためしに少し樹林帯の中へ入っていきました。
しかし、足跡は一つしかなく
しかも、かなりな深雪と急傾斜で
僕のスキー技術では追うのが大変で
やっぱりアニマルトレッキングはまた机上で
勉強してからにして、こんなチャンスは
やっぱり稜線上を気持良く滑ろうと
思い返して、稜線まで上がりましたが
深雪のラッセルで上に上がるのは
結構きつく、かなり疲れました。
●茶臼山へ
となると、目標は茶臼山山頂です・・・
昨日の講習で、王ヶ頭の光景にはがっかりしたものの
一方で少し遠いけど、山頂まで部分的に
樹林もあり、なんとなく山っぽい
茶臼山には興味を感じていました。
が、かなり距離があり、無謀な気もして
迷いましたが、1:30出発なので
とりあえず、11:30までは進もうと
考え、茶臼山山頂を目指しました。
美ヶ原高原の境の所に牛が出ないように柵があり
そこを越えて出ると、急に
山岳状になり、結構な斜面がアイスバーンになっていて
岩がごつごつ出ているという
いかにも冬山っぽい景観に変わり
しばらくは苦労してスキーを進ませていましたが
どうも、これは僕のスキー技術では
不可能と感じ、スキーを外し腰を下ろし
しばらく休憩がてら、考えた末
比較的平坦で、スキーが滑り落ちる心配のなさそうな
所を探してスキーをデポし、
あるいて山頂を目指そうということにしました。
11:30までに山頂につくのはかなり疑問で
そうなると帰りの体力を温存するために
ここから引き返すべきではとも
考えましたが、結局好奇心が勝ちました。
そこで、そこからスキーを抱えて降りた鞍部の
ところの道端にスキー板を半分雪に埋めてデポし、
靴のまま、茶臼山の急斜面を登り始めました。
その斜面状から降りかえると、
牛伏せ〜王ヶ頭までの地形がとても独特で
迫力もあり・・・なるほど美ヶ原と言うのは
こう言う所だったのか・・・と改めて感じさせられる
面白い景観で感動し、せめて使い捨て
カメラでも買ってくれば良かったと思いました。
見ると暗雲の底がちょうど美ヶ原高原のレベルに
一致していて、王ヶ鼻は見えるのですが、
王ヶ頭は地面らしきものは見えるような見えないようなで
林立する電波塔は全く見えませんでした。
みんなはガスの中だろうか?とも思いましたが
しかし、みんなの方が一足早く出ているし
こうなる前についているだろうし、
雲も切れることもあるだろうから、
景色が見えるチャンスもあるだろうと思いました。
●茶臼山山頂
そのあと、さらに登って、茶臼山山頂に達すると
風上にあたる西側が樹林帯なので、風がなくとても穏やかで暖かく、
しかも、東側は、八ヶ岳は山麓しか見えてないけど
手前の白樺湖や霧が峰・蓼科方面、ビーナスライン沿いや
和田村方向(送迎バスのルート・・実際に道がはっきり見えていた)
さらに浅間山までばっちり見えて、予想外に
暖かく快適かつ良い景色に、地図など出して
山岳同定しつつ、いつまでもそこに座り込んで居たい
気持でしたが、昼食に間に合わせなければ
いけないので、重い腰を上げ
また、斜面を下り始めました。
次第に雲が西から押し寄せ、美ヶ原高原の
中心部に達したころには、真っ白で
視界が100m程度になりました。
最初はルート沿いに塩くれ場>美しの塔と
戻ろうと思ったのですが、
面倒になり、途中から方角だけ定めて
直線コースで宿に向かうことにしたのですが
そのため、弱点のないまともな柵の上に登って越えなければ
いけなくなりました。
宿に戻りついたら、みんなは先に帰っていて
少し心配していました。
が、ちょうど、Hさんが昼食の注文を
出しに行くところで、私のも加えてもらいました。
食事しながら聞くと
みんなの行った王ヶ頭は
完全な吹雪きの中で、風が強くて寒く
なにも見えなかったと聞き、驚きました。
西から天気が崩れてきていて、
美ヶ原に雲が指しかかっていたちょうど微妙な
タイミングだったらしく、
そのため、西へ向かったのと、南へ向かったので
全く違った状況になったようです。
また、茶臼山山頂は(天気が悪くて風が吹きこむ)西側半分が
樹林帯で(まだ天気の保っている)東側は景色が開けていたので
風がさえぎられていて暖かく
しかも展望が楽しめると、いろいろと偶然が重なり
大変な幸運に恵まれていたようです。
⇒メグ コアラ・ビーボ・ナイスボディー