火打・妙高山行(トータス)報告(byコアラ)
コアラです。火打・妙高山山行報告をアップします。
この山行は、7月の海の日三連休近傍に行ったもので、
コアラが時たまおじゃまさせてもらっている、トータス山歩会の企画です。
山歩会のメンバー9名に、コアラとタケちゃんがビジター参加して、
総勢11名です。男性4名、女性7名と、女性が多いパーティでした。
どちらの山も百名山ですが、一緒に登られることが多いです。
妙高山は標高2454mの複式火山で、
東方向に開いた外輪山内に中央火口丘がそびえ立っています。
火打山は標高2462mと妙高連峰の最高峰で、
男性的な豪快さを持つ妙高に対して、柔軟な女性美のある山容を持つ。
山腹に湿原を持ち、花の百名山にも選定されている。
●コースタイム
◎19日(木)
笹ヶ峰ロッジ泊
◎20日(金:海の日)
笹ヶ峰5:55−黒沢7:00−(十二曲り)−富士見平9:00
−高谷池ヒュッテ10:00〜30−天狗の庭10:55
−火打山12:25〜50−天狗の庭13:55
−高谷池ヒュッテ14:15〜30−黒沢池ヒュッテ15:30(泊)
◎21日(土)
黒沢池ヒュッテ5:05−大倉乗越5:55−長助池分岐6:20〜30
−妙高山7:55〜8:35−鎖場9:25−天狗平10:20〜11:00
(昼食)−称名の滝分岐11:50−燕温泉13:35
●全体を通して(海の日はオーバーユース→長蛇の列山行)
コースタイムを見てもらえればわかるように、かなりゆっくり歩いている。
先頭は御歳70歳を越えているI会長で、
ゆっくりながらもその変わらない歩調は尊敬に値する。
コアラは一番後ろの方にいて(一番後ろは今回のリーダーのTさん)、
自分のペースで色々な花とか地形とかを見ながら歩けたので、楽であった。
この時期は大変山が混んでいて(詳しくは山小屋の章参照)、
我々のパーティが律速段階になっていて、後ろにかなりの行列が出来てしまった。
所々我々が休んで後ろのグループに先に行ってもらうが、
ものすごい行列であるため、いつまでも待っても列がとぎれず、らちがあかない。
1つのパーティで50人以上というのがざらなので、
それらのグループでは、前後がかなり離れてしまって、
色々なグループが混在して歩くような感じになってしまっている。
稜線に出るまでは樹林帯の中の狭い山道で、
遅いパーティを抜くタイミングが難しいし、
稜線に出てからは木道のため、これまた抜くのが難しい。
コアラがもし単独行か少人数で来ていたら、ちょっといらいらしたかもしれない。
自分も山に来ているので批判する立場にはないが、
海の日(本当は山の日?)前後の山は、人数が多すぎてオーバーユースだと思う。
●展望
全体として良い天気であったが、雲が多く遠くが霞んでしまっていたので、
展望は今ひとつであった。
高谷池や天狗の庭からは、火打山のほか、
隣にある新潟焼山(現在火山活動のため登山禁止)も見る事が出来たのであるが、
稜線に上がった時には、雲に覆われて見えなくなってしまった。
近くの山々(火打・妙高の他に、黒姫山、高妻山など)は見ることが出来たが、
遠方の山々は展望できなかった。
翌日の妙高山も、同じような感じであった。
ただ、近場の湿原の景観は素晴らしく、
残雪の残る火打をバックにした天狗の庭の光景は、まさに絵になる光景である。
●花(高山植物の百花繚乱)
花の時期だけあって、色々な高山植物を見ることが出来ました。
タケちゃんが、花に詳しいMさんから教えてもらった
植物のリストを見せてもらったら、ゆうに50種は越えていました。
特に印象に残っているのは、天狗の庭に群生していたハクサンコザクラ。
火打山は花の百名山に選定されているだけあって、高谷池や天狗の庭を中心に、
ワタスゲをはじめとする湿原での植物の百花繚乱といった感じであった。
また、火打山の稜線に上がってからは、黄色い花が咲き乱れていた。
どんな植物があったかは、だいぶ時間がたってしまったし、
今手元に図鑑がないので正確に案内できない。
出来れば、タケちゃんが花のリストを作っていたので、報告を期待したい。
●山小屋(奴隷船の様な混み具合)
初日は、国民休暇村の笹ヶ峰ロッジに泊まった。こちらは予約してあったので、
自分たちのグループだけの部屋割りで、ゆったりと泊まることが出来た。
木曜日泊ということもあったのかもしれない。
次の日、出発しようと笹ヶ峰の駐車場に出たら、
前夜出発のバスツアーの登山客などでごった返していた。
火打山の登りは、数珠繋ぎの行列となり、かなりの時間がかかってしまった。
これでは山小屋は大変なことになるぞと思っていたら、案の定であった。
火打・妙高には、高谷池ヒュッテと黒沢池ヒュッテの2つがある。
どちらも個性的な山小屋である。
高谷池ヒュッテは、妙高高原町営の茶色の三角屋根の建物。
完全予約制で、定員が一杯になると泊めない。料金は1泊2食で5,500円。
黒沢池ヒュッテは、青いドーム状の特徴的な形の山小屋。
私営で1泊2食で8,500円。
予約希望だが、山小屋なので来た人は全員詰め込む。
我々は予約していたので宿泊スペースに寝せてもらえたが、
通常4人の領域に(むろん毛布は4人分)12人寝かされた。
まさに、人の上に人が覆い被さって寝るといった感じで、
まさにアフリカからアメリカに連れてこられた黒人が乗った奴隷船は、
こんな感じかなと思ってしまった(テレビ番組ルーツなどに出てきたシーン)。
予約無しの人達は、食堂や土間に寝かされ、
全員の食事が終わるまで(交代制で夕食を取っていたので8時頃まで)、
外の広場で待たなければならなかった。
コアラはほとんど寝ることが出来ず、途中トイレに行って戻ってきたら、
もう寝るところが無くなっていた。無理矢理入ろうとしたが、スペースがない。
仕方なく、玄関で寝ることにしたが、客がトイレに来るたびに起こされて、
場所を空けないといけないので、実質横になっているだけであった。
仕方なく3時頃からは、広場に行って行動食を食べながら夜明けを待っていた。
食事は定評のある小屋みたいで、夕食のスープや朝食のクレープなど、山小屋に
しては美味しかった。それにしても、朝食でクレープとは珍しい。
コアラは初めてクレープを食べたので、食べ方が分からなくて色々聞いたら、
クレープを食べたこと無いの?と、パーティの女性陣からビックリされていた。
というわけで、Hさんが流行り事を知らないコアラを見かねて、
今度東京でデートしてくれることになったが、本当に実現するのかな?
海の日前後の山小屋は悲惨と聞いていたが、実際にこれだけ混んだのは初体験。
山小屋嫌いのテント泊派の気持ちも、分からないでもない。
●温泉(燕温泉)
下山口は燕温泉で、ここで一風呂浴びた。
ここは、共同の露天風呂(混浴:無料)が有名で、ちょうど登山道の脇にある。
湯自体は白濁しており、更衣室は男女別で、
湯船も大きく2つに分かれているので、
混浴ではあるが、実質は棲み分けされているらしい。
通りがてらちょっとのぞいてみると、男性の方には10人くらいが入っていた。
もう一つの方は女性(中学生くらい?)が水着を着て入っていた。
コアラはせっかくなので入ってみたかったが、
同じパーティの女性陣が難色を示したので入らなかった。
コアラだけここで解散して入ってきても良いよとは言われたのですが、
温泉後は簡単な打ち上げも予定されていたし、
皆でタクシーでJRの駅まで帰るので、皆と同じ行動を取ることにした。
従って、共同露天風呂は断念。残念。次回また来てみたい。
我々は燕温泉の旅館で日帰り入浴した。
入った温泉も白濁しており、結構熱い湯であった。
小さいながらも露天もあり、山を眺めながら入ることも出来た。
入浴後、その旅館でそばを食べながら軽い打ち上げをし、
タクシーでJRの妙高高原駅に向かった。
JRの長野駅で解散とし、
コアラ以外のメンバーは新幹線で東京方面へと向かった。
コアラは、次の日広島に帰る途中で木曽御嶽にの日帰りで登る予定であった。
こちらの報告は、別途行います。