マゾッコメグです。

8月27日(火)、28日(水)、白山に行って来ました。
妻の稲穂が24日まで能登の和倉温泉で仕事があり、
その後で金沢で合流して、二人で行って来ました。

当初の予定では、
25日のうちに金沢に移動して妻と合流することになっていたが、
25日にリンさんとナイスバディさんの結婚式が入り、
式が終わってから金沢に向かうことになった。
25日のうちに夜行バスで金沢に向かう方法も考えたが、
荷物の発送や整理が大変そうだし、体力的にもきつそうだったので、
25日は一たんつくばに帰り、
翌26日の昼間のバスで金沢に向かうことにした。
妻には合流が一日遅れた分、観光旅行して貰うことにした。

平日に休暇をとっての山行となったが、上司からは
「一体何回新婚旅行するんだ?」と聞かれる始末。
ちなみに結婚式の直後に猿ヶ京温泉に行っているし、
更に伊吹山と荒島岳(コアラさんも一緒だったから除外すべきか?)と
北海道の山(これが本当の新婚旅行)に行って、そして今回の白山、
更に9月にはベルギーに行くから、
6回新婚旅行することになるのだろうか?

<8月26日(月)>つくば−上野−池袋−金沢

前日のリン・ナイスバディ両家の結婚式の後、
2次会でも10時頃まで飲んでいて、つくばには0時頃帰って来た。
そのため、軽い2日酔いと疲れで決して体調は万全ではなかったが、
とにかくAM9:50つくばセンター発の高速バスに乗って出発した。
このバスが何と2階建てバスだった。
東京−つくば間で2階建てバスに乗るのなんて初めてなので、結構感動した。

しかし、バスが渋滞に巻き込まれて思うように進まなかった。
池袋駅東口PM12:50発の長距離バスに乗ることになっていたのだが、
このバスに遅れるのではないかと、かなり心配になった。

結局、上野にPM12:05到着。
2時間15分もかかったが、取り敢えず最悪の事態は免れそうだった。
上野駅の売店で昼食用のおにぎりと山で飲む水などを買って、
山手線で池袋に出た。池袋到着は12:30。

東口から金沢行きの高速バスが出ることになっていたが、
実際どこからバスが出るのか、なかなか分からなかった。
みどりの窓口の人に聞いてやっと分かったが、
駅前のロータリーではなく少し離れた路上が出発地点であった。
しかもバスに乗る人の数が凄いのに座る場所は極めて少なく、
居心地の悪い所だった。
ここに限らず、長距離バスの発着地点はこういう所が多い。
駅の待合室みたいなものがあったら、どんなにいいか・・・

バスは12:50発となっていたが、実際には12:55に発車した。
車内は東京−つくば間で乗るようなバスに比べると
だいぶゆったりとしていたが、トイレの狭さには閉口した。
バスは下落合駅と練馬区役所前に停車したあと高速に入り、
関越道・上信越道・北陸道などを通って金沢東ICで下りて、
金沢駅東口にはPM8:15に着くことになっていた。
途中、上里SA・松代PA・越中境PA(SA?)で休憩した。

金沢まで7時間以上かかるから、どうやって時間を潰そうかと思ったが、
案外何とかなるもので、最初の1〜2時間は寝たが、
後は持って来た山関係の本や仕事関係のプリントなどを読んで、
それなりに充実した。
北陸新幹線と思われる高架の工事が行われていたり、
富山空港に着陸する飛行機が真上を飛んだり、
また空港の滑走路がカラフルに点灯していたりと、面白いものも多く、
それほど退屈はしなかった。
金沢には予定より1時間早く、PM7:10に着いた。
ちなみに運賃は7840円で、鉄道よりだいぶ安くなった。

軽い乗り物酔いになったせいか、あまり食欲はなかったのだが、
ホテルにいる筈の妻の携帯に電話したら、
一緒にご飯食べようということになり、駅の改札前で待ち合わせた。
駅構内のラーメン屋で軽く食べた後、ホテルに行った。
宿泊した「マンテンホテル」は、駅の西口から少し歩いた所にあり、
妻は前日はここのシングルルームに泊まり、
この日は二人だからツインルームに泊まった。
さすがに長旅で疲れたので、何もする気にならず、
TVを見ながらPM11:00頃眠りについた。

<8月27日(火)>金沢−別当出合(べっとうであい)−中飯場
−甚之助避難小屋−南竜道分岐−延命水−黒ボコ岩−白山室堂

AM5:00に起きた。
金沢駅構内のコンビニで朝食や昼食を買ったあと、
6:40発の別当出合行きのバスに乗った。
8月前半までは別当出合行きのバスが1日4本あったが、
この時期は1日1本しかないので、乗り遅れたらえらい事になるのだが、
間に合った。バスはそれほど混んでいなかったので、余裕で座れた。

途中の白峰で休憩し、別当出合には8:50に着いた。
バス料金は2000円。
バス代の他、室堂での宿泊費も込みで10600円のクーポンも
車内で売られていた。それは買わなかったが、
結果的にはそのクーポンを買った方が安上がりだった。

一応この日のうちに山頂まで行くつもりだったので、
室堂の山小屋まで最短で行ける砂防新道を使って登ることにした。
出発は9:00。
しばらく行くと吊り橋があったが、下はあまり水が流れていなかった。
砂防新道では名前の通り砂防工事が行われていて、
山肌の土砂が崩れた痕や数多くの砂防ダムが景観を台無しにしていた。
そしてもっと困ったことに、意に反して雨が降り出した。
来る途中は晴れていて、暑くて困るのではないかと思ったくらいなのに・・・

中飯場には9:55到着。ここにはトイレや水道もあった。
アンケート用紙とそれを入れるポストがあったが、
これって登山届提出所とは違うのか?
登山届みたいなのを書いてポストに入れてしまったが。
取り敢えずここでレインコートを着ることにした。10:10まで休憩。

しばらく行くと工事用の車が通る車道とも交わったりして、また興醒めした。
登山者には雨傘をさして歩いている人も多く、子供も多かった。
道が整備されているからであろうか、
白山は簡単に登れる山というイメージが強いらしく、
山をなめていそうな人が多かった。

歩いているうちに雨が止んで、晴れ間が見えて来た。
途中、小さな池(水溜り?)があり、そこに山椒魚が生息していた。

甚之助避難小屋に11:27到着。
ここは水道もトイレも充実しており、たくさんの人が休んでいた。
小屋の中にも休んでいる人がいたが、
中にロープが張られて毛布が干してあったのが印象的だった。
ここで11:55まで休憩。



その先は花畑があった。
ただしクロユリはもう咲いていなくて、ちょっと残念。
延命水という水場があり、更に行くと、黒ボコ岩という巨大な岩があった。
黒ボコ岩にはPM1:00頃着いた。
折角晴れたと思ったのに、またガスが出て来たが、
とにかく室堂へ向かうことにした。
黒ボコ岩より先はあまり傾斜のない、整備された砂利道を歩いた。
白山室堂には1:25に着いた。
ガスの中で、建物の存在すら分かりにくかった。

室堂センターのフロントで宿泊手続きをした。
宿泊券が3270円で利用券が1830円だから、宿泊料は計5100円。
夕食が1600円で、朝食(弁当)が1000円だった。

手続きの後、泊まる小屋に案内された。
我々が泊まったのは「御前荘」という小屋で、
3つある山小屋のうちの一つだった。
あとの2つは「こざくら荘」、「くろゆり荘」で、
あと使われているのか分からないが、
「白山荘」という少し小さな山小屋が離れた場所にあった。
御前荘は部屋がいくつもある大きな小屋で、乾燥室などもあった。
部屋の中は2段ベッドになっていて、
しかも一人当たりのスペースはとても狭かった。
他の部屋にはあまり人がいなかったようだが、
一つの部屋に詰め込むやり方には何か意味があるのだろうか?
人がたくさんいた方が部屋が暖まっていいのだろうか?

トイレは渡り廊下を少し歩いた所にあった。
電気もついており、一応水洗だったが、水が豊富ではないため、
足でポンプを踏むと僅かな水が出るという仕組みになっていた。
白山奥宮祈祷殿という神社も近くにあった。



時間はだいぶあったが、天気が不安定だったから、
山頂に行くのは翌日に回すことにして、少し昼寝した。
妻はその間、外を散歩していたらしい。
皮肉にも自分が寝てから天気が一時回復した。
天気予報では翌日の天気も良くなさそうだったが、
晴れ男パワーの復活を信じて、翌日にかけることにした。

夕食は5:30からで、室堂センターまで行ってとった。
食堂は結構きれいだった。
メニューは目玉焼き、魚、ふりかけという、ありふれたメニューだった。
室堂センターには、フロントや食堂の他、売店や郵便局や診療所まであった。
ただし郵便局と診療所はシーズンを過ぎてしまったので、閉まっていた。

部屋に戻って、7:20には寝てしまった。他の人も就寝はとても早かった。
しかし夜中に人の出入りがあり、
ドアの開け閉めの音がやたらとうるさかった。

<8月28日(水)>白山室堂−御前峰(ごぜんがみね、白山山頂)
−白山室堂−トンビ岩−南竜山荘・ビジターセンター−南竜道分岐
−甚之助避難小屋−別当出合−鶴来(つるぎ)−西金沢−金沢−小松空港
−羽田空港−つくば

夜中に何回も目を覚ましたが、結局AM4:00に起きた。
残念ながら予報通り天気は良くなかった。
ただガスは出ていたが、雨は降っていなかった。
準備をして、4:57に出発。

当初は池めぐりをして御前峰を経由して室堂に戻って来る計画だったし、
出来ればちょっと足を伸ばして大汝峰にも行ってみたかった。
しかしガスが多いとコースを見失いやすいから
池めぐりはやめておいた方がいいと小屋の人に言われていたので、
まずは御前峰の山頂まで行って、
その時に空が晴れてご来光を拝める可能性に賭けることにした。
そして室堂まで戻って時間があったら、
千蛇ヶ池までピストンしてみようと考えた。

薄暗かったので最初は眼鏡をかけたが、ガスで曇って見えづらく、
結局眼鏡を外した方が視界が効いた。
風が強く、妻も歩くのを嫌がっているようではあったが、
それでも少しずつ空が晴れて来て、太陽も昇り始め、
空や雲がオレンジ色に染まっていく素晴らしい景色が拝め、元気が出てきた。

山頂には5:40到着。
山頂のすぐ下に白山比□(しらやまひめ)神社奥宮があった。
妻が北海道以来、風の強い中を歩くのは嫌だと言うので、
山頂には自分一人で立った。
山頂での写真を来年の年賀状のネタにしようと思っていたのに、
またしても駄目だった。
しかも自分一人で写った写真の姿も、強風にあおられたせいか、
何とも冴えないものだった。
風が強いため雲の流れが速く、時々雲の切れ間から遠くの山の姿が拝めた。
また太陽が雲の上から顔を出したり隠れたり、といった光景も面白かった。



5:55に下山を開始。ここで何とブロッケンを見た。これには感動した。
これも曇ったお陰だと思えば、ちょっとは満足出来たか。
また降りる途中で、白山室堂の山小屋の姿も見えて来た。




白山室堂には6:25到着。
妻が千蛇ヶ池まで行く気にならないと言うし、
池まで往復すると最短でも1時間半はかかり、
帰りの別当出合PM12:30発のバス(これも1日1本)に
間に合うかどうかの不安もあったので、池に行くのは断念した。
その代わり、前日妻が散歩した際に行った展望台に行くことにした。
展望台は小屋のすぐ近くで、眺めもまあまあ良かった。
ここで山小屋で作って貰った弁当を食べた。
小屋での朝食はAM6:30からで、
結果的には山頂まで往復してから食堂で朝食にすることも可能だった訳だ。
しかし野外で食べる弁当もなかなかいい。
しかも今回の弁当はおにぎりではなく、
いわゆる「弁当」の形態をしていたから、ちょっと嬉しかった。
雪渓も残っていたので、それも見に行った。

部屋に戻って少し休んだ後、7:55に別当出合へと出発した。
来た時と同じ道を戻るのも面白くないし、時間もあったから、
とんび岩コースを使い、南竜山荘を通って行くことにした。
こちらの道は岩が多く、
これまで歩いた道に比べて登山道らしい登山道だった。
8:15にとんび岩に到着。確かに鳶に似ていると言えば似ている。
鳥が近くにいるのを目撃したので、写真に撮った。
どうやらホシガラスというカラスらしい。



この期に及んでやっと天気が良くなった。
山頂にいた時にこの天気なら良かったのに・・・
でも自分の晴れ男パワーも一部回復したと言えるだろう。

9:15に南竜ビジターセンターに到着。
ここでトイレを借りて、妻はここでコーヒーを飲んだ。
ビジターセンターの2階は簡単な展示場があった。
ビジターセンターの裏は休憩所があり、更にその後ろに南竜山荘があった。
人は意外に少なかった。
ビジターセンターでのんびりし、9:50に出発した。
天気が良かったこともあり、別山をはじめ山の景色は素晴らしかったし、
花も綺麗だった。

途中で前日来た道と合流し、
甚之助避難小屋には10:37に着いた(10:40発)。
中飯場には11:15に着き(11:22発)、
別当出合には11:50に到着。
PM12:30発のバスには余裕で間に合った。
来る時には気付かなかったが、ここに別当茶屋があった。
しかしさすがにこの時期、開いていなかった。

帰りは鶴来で降り(2:00頃)、ここで温泉に入ることにした。
そして鶴来から北陸鉄道で新西金沢に出ることにした。
鶴来までのバス代は1630円だった。
「さわだ旅館」という旅館の日帰り入浴を利用しようと思ったのだが、
場所が分からなかった。
バスを降りる時に運転手に聞いたのだが、
どうもこの運転手は間違えて別の旅館の場所を教えたらしい。
それでさわだ旅館に電話して、やっと場所が分かった。

さわだ旅館に着いたのは2:25。思ったより遠かった。
しかも暑い中歩いたので、汗も凄かった。
入浴料は500円と安かったが、風呂は内風呂しかなく、
何か空気が滞ったような感じで、あまりいい気分ではなかった。
湯は無色透明だった。宿の人が親切で、その点は良かった。
妻の方が先に風呂から上がっていた。
暑かったので冷えたジュースを買って飲み、3:22に出発した。
外の空気が思ったより涼しかったのは幸いだった。



3:36鶴来始発の北陸鉄道の電車があり、それにはギリギリで間に合った。
車内の空調が効いていて良かった。
新西金沢の2駅先の野町が終点だったが、何故か金沢駅には行かず、
ちょっと不便だと思った。
新西金沢には3:55到着。料金は440円。
JR北陸本線の西金沢駅は別の駅だが、徒歩1分もかからない場所にあった。
ここで3:58西金沢発の電車に乗って、金沢に出た。
急いでいたので何も知らずに乗ったが、この電車は次の金沢止まりだった。
ちなみに電車賃は140円。

金沢駅から4:15発の小松空港行きの高速バスに乗った。
当初、西金沢から北陸本線の普通列車で小松に出て、
そこからバスで小松空港に行くつもりだったが、
金沢−小松空港間のバスの切符を妻が持っていたので、
それを使うことにした。ちなみにバス料金は1100円だそうだ。
小松空港には5:00頃着いた。
ここから6:55発の日本エアシステム(JAS)の飛行機で
羽田空港に行くことになっていたが、だいぶ時間もあったので、
ここで夕食にし、お土産も買った。

飛行機は実際には7:00頃出発し、羽田には8:00頃着いた。
羽田から8:20発のつくばセンター行きの高速バスに乗りたかったが、
荷物を受け取るのに時間がかかるし、
バスが出る12番乗り場はJASの降り場からはメチャクチャ遠いしで、
結局、バスにはギリギリで間に合った。
鶴来でも西金沢でもそうだったが、
この日はギリギリで間に合うパターンがやたらと多かった。

つくばには9:45頃着いた。
今回も妻の出張に便乗しての山行となった訳だが、
ちょっと遊び過ぎかな?と思った。仕事の方もちゃんとやらなくては。

金沢マンテンホテル 076−265−0100
白山室堂センター 現地0761−21−9933
(予約等:白山観光協会 07619−3−1001)
南竜山荘 現地0776−25−0893
(予約等:ツウワン白峰 07619−8−2022)
鶴来温泉・萬寿荘・さわだ旅館 07619−2−0180