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昨年7月にpoohさん、k夫妻と白馬岳に登った時の報告です。
◎白馬岳山行
【目的地】猿倉〜白馬岳〜白馬鑓温泉〜猿倉
【日時】2004年7月17日(土)〜19日(休)
【メンバー】猿,pooh,k夫妻
【コースタイム】
17日
猿倉 07:20 - 08:25 白馬尻小屋 08:44 - 09:15
大雪渓 09:20 - 11:15 大雪渓終点 - 12:23 小雪渓
12:26 - 13:30 村営頂上宿舎
18日
村営頂上宿舎 07:08 - 07:50 白馬岳山頂 07:58
- 08:30 村営頂上宿舎 09:00- 11:38 白馬鑓ヶ岳山頂
- 13:00 昼食 - 14:45 白馬鑓温泉小屋
19日
白馬鑓温泉小屋 08:03
海の日前の3連休,poohさんも久しぶりに休みが取れたので,北アルプスの白馬岳に登ることにした。今回はpoohさんの友人であるk夫妻との初パーティともなる。
16日金曜日,夕方から会議(ブレスト)が入ってしまい,登山スタイルで会社に行く。仲間内のブレストなので格好は気にしなくていいのだが。仕事を終えて中野まで行き,駅前のティップネスでシャワーを浴びる。数分で飛び出してお茶の水のブレスト会場へ。
21時にブレストが終わり,いったん会社に寄ってザックを担いで新宿駅へ。ここでバス停を西口駅前だと勘違いしていたが,本当は都庁地下。発車時刻に遅れそうになり,汗だくになって走る。
都庁地下の駐車場は長距離バスで出かけるハイカーや旅行者でごったがえしている。荷物をトランクに預け,バスに。
このバスは異様に冷房が強く,Tシャツ1枚ではふるえが来てしまう。途中の休憩で荷物を出したいと頼んだのだが,終点までトランクは開けられないという。仕方がないのでコンビニでビニールレインコートを買い,くるまる。
さらにこの寒さとビールを飲み過ぎたせいでトイレが我慢できなくなり,とうとう運転手に頼んで途中で停めてもらった。高速道路でなくて良かった
(^^;
17日
JR白馬駅に着いたのは朝の6時前。残念ながら小雨が降っている。6時20分にタクシーに乗り込み猿倉へ。前夜は雨がひどく(日本海集中豪雨の影響)で,一時は猿倉までの道路が閉鎖されていたらしい。
ほとんど小雨だったので,そのまま登ることに。雨具を着込み,軽アイゼン(ぼくは登山用チェーン)を装着して大雪渓へ。ここも人があふれ,大雪渓上は登山者の列。準備をしながら,ツアーのガイドさんがいろいろ注意しているのを横で聞いていた。
途中,けっこう大きな石が音もなくころがっていくのに遭遇。後でニュースを見たらこの日も落石でけが人が出たとのこと。
登り始めた時は小雨だったのだが,だんだん上に行くと雨風が強くなってくる。ただ,要所要所にはパトロールの人が立っているので,迷うことはない。
避難小屋には入れませんと。確かにあれだけの人数が避難小屋に入ろうとしたら無理だ。
その先は暴風雨状態。お花畑を見る余裕もない。
なんとか村営頂上宿舎に着いたので,ここで宿泊することに。幕営の予定だったがテントを張れる状況ではないので素泊まりとする。
混んではいたものの,部屋は一人布団1枚を確保できた。同じ部屋に高校生ぐらいのお嬢さんと父親がいたのだが,彼女は前日,低体温症になってレスキューに抱えられて小屋までたどり着いたのだという。
素泊まりなので,食事は土間で作るのだが,1000人収容可能な日本最大規模の小屋にしては自炊スペースがまともにない。立って食べるしかない。しかも自炊スペースを突っ切って外の診察室につながっているため,続々と病人が通る。そのたびにドアが開けられ,冷たい雨交じりの突風が自炊スペースに吹き込んでくる。ガスコンロの火が消えてしまうほどだ。
ぼくらの夕食はキムチ鍋。インスタント食品やレトルト食品で済ませている他のパーティーがうらやましそうに「鍋はいいですね」とのぞき込んできた。
18日
翌日,雨はほとんどやんでいたが風は相変わらず強い。前日は風速20mだったという。
荷物を小屋に置いて白馬岳頂上に登るが,ガスっていて何も見えず。写真を撮って早々に退散する。
最初,小屋から登山道が分からなかったが,裏のテント場に一度降りてから登ると教えてもらった。あの暴風雨の中でも幕営しているグループがいた。すごい。
岩場が好きで大キレットや不帰キレットを何度も歩いているというおばさんと一緒になって,5人で歩く。
やはり風が強いままで,ザックカバーは飛びそうになるし,時々よろめくほど。
杓子岳は道が分からないので,横を巻いて通過。
白馬鑓ケ岳では地図を見ていたら,地図を飛ばされてしまったという人にコースを聞かれる。やはりマップケースに入れてぶら下げておくのが安全だろう。
鑓ケ岳の山頂を過ぎると風もおさまり,お花畑の中で昼食を楽しむ。
鑓温泉前の鎖場はちょっとスリルがあった。後ろから若い人たちのパーティーが来て,大騒ぎしながら降りてきた。ぼくらが降りた翌週,ここで滑落死亡事故が起きている。
鑓温泉では予定通り幕営。地面が固くてペグがささらないため,大きな石を運んできてはペグ代わりに綱を張る。
ここで村営頂上宿舎で一緒だった親子連れと遭遇。お嬢さんは稜線で何度も飛ばされそうになったという。
温泉は混浴露天風呂と女湯と足湯があった。周りに何も囲みがなく,小屋からもテント場からもまる見えの露天風呂は,さすがに裸で入っている女性はいない。若い子が何人か水着を着て入っていた。目の前が広い谷なので,眺望はとてもいい。poohさんとkさんは女湯へ。
足湯につかりながらビールでまずは宴会。最初,お湯が少なくてくるぶしぐらいまでしかないので,排水口に石を詰めてせき止める。だんだん多くなって,夜には一番上まで来ていた。
夕食はご飯を炊いてみそ漬け肉と野菜の炒め物。最後にチャーハンのようにしたが,やはり中華鍋で作るようにはいかず,ぐちゃぐちゃになってしまった。
19日
朝,小屋の横の自炊場でご飯を炊いておにぎりを作る。炊きあがるのを待っていたら突然の土砂降り。傘や雨具はテントの中なのでどうしようかと思っていたが,しばらくしたら嘘のように上がった。
おにぎりとインスタントみそ汁で朝食。
下山の途中でpoohさんがバテてしまった。疲れもあるし,腰痛がひどいという。
彼女のザックをぼくとkさんとで担いでいくことに。
雨は降ってないけれど,とうとう白馬の山頂は最後まで雲の中に隠れて見えなかった。
猿倉からはバスのつもりだったが,たまたま空車タクシーがあったのでそれに乗る。
東京へ帰る長距離バスのバス停がある駅前のホテルで日帰り入浴。それなりに立派なホテルのロビーにザックが並び,登山靴で歩いているのは大丈夫かと思ったが,ここは登山家やスキー客で持っているホテルなのだから,別にOKなのだ。
途中,中央高速の渋滞に巻き込まれたが無事に新宿帰着。
次回は天気のいい日に行ってみたいものだ。